打吹公園の「標本木」見事によみがえる

枯れ木寸前だった打吹公園の「標本木」の桜が見事によみがえり、この春、満開の花を咲かせました。すでに満開状態で、観たい方はぜひお早めに。 

標本木は、つぼみのうち5~6輪が咲いた状態で公園全体が「開花」と認定・宣言される貴重な樹木ですが、打吹公園の標本木は樹齢100年を超えて年々樹勢が衰えていました。 

これを聞いて、「樹木は生きようとする力がある。もう一度チャンスを」と再生を買って出たのが、全国の古木や銘木を独自の土壌改良技術で救ってきた福楽善康さん。京都の名刹・仁和寺や天龍寺、東京の庭園レストラン「八芳園」、都立庭園「六義園」、日光東照宮など数多くの庭や樹木をよみがえらせてきました。


「コロナ禍で県外に出られなかったのが逆に幸いし、地元のお役に立つことができました」と話す福楽さん。現在の標本木だけでなく、隣の伐採が決まっていた旧標本木も満開になり(クジャクの飼育ゲージの前)、「樹木はきちんと手当てすれば応えてくれますね」を会心の笑顔を浮かべていました。

よみがえった標本木と福楽社長