県立美術館の上棟イベント 餅まきや現場見学、アート体験でにぎわう

建物中央部「ひろま」に渡された足場からの豪快な餅まき

2025年春のオープンに向けて、倉吉市駄経寺町で建設が急ピッチの鳥取県立美術館。建物のシンボルである「大屋根」や3層の吹き抜け空間「ひろま」が姿を現し、上棟を記念して県民や地域の人たちと一緒にお祝いするイベントが14日に開かれました。

 上棟式といえば、やっぱり「餅まき」。記念イベントでは、市民参加の餅つき大会のあと、「ひろま」に渡された足場から集まった来場者に豪快な餅まきが行われ、にぎわいました。このほか、地元の「県立美術館と共に歩む中部地区の集い協議会」の盛り上げ部会の団体が企画した多彩な催しはどれも大人気で、長蛇の列。その様子をカメラで追いました。

館内では「打吹太鼓」、建物前では「打吹童子ばやし」が上棟イベントを盛り上げた

「本物の犬みたいな動き!」 会場で大人気だった犬型ロボット。建設現場の点検などに使うという

 建設中の館内では、話題となったウオーホールの「ブリロの箱」にちなんだエコバック作りや紙コップを使った造形アート、建物内部のコンクリート壁面のお絵描きなど、アートが体験できるワークショップが設けられ、親子連れでにぎわいました。

 「まだだれも見ていない2階、3階、そして屋上…今だからすべて見せます」と銘打った見学ツアーには多くの県民が詰めかけ、長蛇の列。美術館への関心の高さを示していました。

「ペッタン、ペッタン」子供も参加して餅まき用の餅を用意

 餅まきは午前と午後の2回行われ、どちらも大盛況。巨大な柱に支えられた「大屋根」と三層吹き抜け、ガラス張りの「ひろま」の空間が建物の特長。あまりのスケールの大きさに、餅をまく人たちが豆粒のよう。建設工事は来年3月には終了、引き渡しが行われ、その後、コンクリートの乾燥期間を含めて1年間、オープンに向けて最終チェックが行われます。

姿を現した県立美術館の外観。吹き抜けの「ひろま」の空間の巨大さが目を引く