倉吉市の関金温泉の泉質や効能などを学ぶ「関金温泉学」研修会が16日、同市関金宿のせきがね湯命館で開かれました。関金地区の関係者のほか、2025年の開業を目指す「星取テラスせきがね(旧グリーンスコーレせきがね)」の事業者なども参加し、関金温泉の復活に向けても意見を交わしました。
同市から「関金コンシェルジュ事業」を受託している倉吉観光MICE協会(名越宗弘会長)が事業の一環としてNPO法人未来(岸田寛昭理事長)との共催で開催し、44人が参加。冒頭、同協会副会長でもある岸田理事長が「皆が愛し、動くまちが元気になります。関金温泉のことを勉強して関金温泉を元気にしましょう」とあいさつしました。
講師は元鳥取銀行倉吉支店長で「温泉ソムリエ」の資格を持つ松田仙美(ひさみ)さんと同NPO法人副理事長で温泉療法医でもある松田隆さんが務めました。
松田仙美さんは温泉についてクイズを交えながら泉質による効能の違いや正しい温泉の入り方などを説明しました。関金温泉については単純放射能泉で弱アルカリ性であることから「美人の湯」であること、不眠症やうつ状態、関節リウマチなどに効能があることを紹介し、「それぞれの温泉の良さをみつけて魅力的な言葉で伝えること、正しい知識を身に付けることがサービス」として「温泉をプラス思考で楽しみましょう」と締めくくりました。
松田隆さんは温泉療法医の立場から上手な温泉の入り方、入浴の注意点などを紹介しました。関金温泉について国内2位のラジウム含有量を誇り「体の免疫力や自然治癒力を高めるホルミシス効果が抜群」とし、関金温泉が国民保養温泉地にも指定されていることを紹介して「地元でも指定されていることがあまり知られていない。もっとPRを」と呼び掛けていました。
関金温泉はかつては年間数十万人の入り込み客がありましたが、ホテルや旅館の廃業なども相次いで現在は営業中の宿泊施設が2カ所のみになってしまっています。「星取テラスせきがね」の開業に合わせて関金温泉を復活させたいという関係者の熱意は強く、懇親会ではさまざまな意見が飛び交っていました。
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