未来ウオークの本大会(6月1,2日)開幕を前に、「三徳山せっかくウオーク~心のウオーキング・お坊さん体験ツアー」が31日、東伯郡三朝町の三徳山皆成院(清水成眞住職)で行われ、関東や九州など県外組を含む19人が精進料理を味わい、座禅や写経を体験しました。
「せっかくウオーク」は、「せっかく未来ウオークで鳥取に来たのだから、日本遺産に選ばれている修験道の霊場・三徳山で、ここだけしか味わえない体験を」というコンセプトで始まりました。年々評判となり、今年は募集開始とともに、あっという間に定員に達する人気のイベントです。
今年は近畿のほか佐賀、神奈川など遠隔地を含む県外から19人が参加。まず体験したのは精進料理。清水住職は「食事も修行のうちです。私たちが生きるために他の命をいただいていることに感謝し、無駄にしないようにましょう」と語り、全員で合掌ののち、住職手作りの胡麻とうふやさしみコンニャク、山菜の天ぷらや酢の物など、三徳山の恵みが並んだ精進料理に舌鼓を打ちました。
食事の後は座禅体験。「座禅は呼吸法を学ぶこと。ふだん私たちが無意識にしている呼吸に意識を集中し、息を吸う時は清らかなものを自分の中に取り込むつもりで、逆に吐く時は自分の中のどろどろしたものを吐き出すつもりで」と説き、「人間に平等に与えられながら、一方で限られている人生の時間。始まりがあれば必ず終わりがあります。無駄にせず、味わいながら生きることが大切」という住職のありがたい法話に耳を傾けた後、姿勢を正し、ゆっくり呼吸を整えながら瞑想の世界に入っていました。