28日に千秋楽を迎えた大相撲名古屋場所、倉吉市内では、大関琴櫻など佐渡ヶ嶽部屋一門を応援する「鳥取県桜友会」と、倉吉市出身の十両伯桜鵬を応援する「伯桜鵬倉吉後援会」の合同PV(パブリックビューイング)が行われ、両力士に声援を送りました。
11勝4敗で十両V争いに踏みとどまった伯桜鵬は、3敗で先行する獅司をうっちゃりで下し、その瞬間、同市明治町の打吹回廊に設けられたPV会場は大歓声と「万歳」の渦。逆転優勝に望みをつなぎましたが、3敗の白熊が白星を重ね、あと一歩及びませんでした。しかし昨年8月の左肩の手術から、不祥事による宮城野部屋の閉鎖、さらに新型コロナなど不運続きだったこの1年。けが療養中に鍛えた足腰の強さが土俵際での粘りを生み、復調へ確かな手ごたえをつかんだ名古屋場所でした。

一方、序盤から接戦をとりこぼし、優勝争いから脱落した大関琴桜。千秋楽の対戦相手はV目前の横綱照ノ富士、初場所の優勝決定戦を含めて過去6戦6敗の相手でしたが、上手出し投げで初めて白星を挙げ、一矢を報いました。横綱相手に気を吐いた琴櫻に、PVの会場から「次こそ賜杯」「ひと場所ごと力はついている」と惜しみない拍手が送られていました。
この結果、優勝決定戦に持ち込まれた照ノ富士は隆の勝を破って10回目、名古屋場所は初めての優勝を飾りました。
