「せきがね温泉ラストサマーフェス」始まる 倉吉市出身の脚本家2人の映画上映 鑑賞後は〝美人の湯〟たん能 25日まで

 湯の里・関金温泉で夏の思い出をつくる「せきがね温泉ラストサマーフェス」(関金温泉振興組合、せきがね湯命館共催)が24日、同市関金町の関金都市交流センター(日帰り温泉入浴施設「せきがね湯命館」隣)で始まりました。同フェスは25日まで2日間。初日はNHK連続テレビ小説『ちむどんどん』(2022年)の羽原大介さん、同じく『ブギウギ』(2023年)の足立紳さんら、倉吉市出身の人気脚本家2人の映画が上映され、詰めかけた市民らは映画を楽しんだ後、入場券とセットの「せきがね湯命館」の無料入浴券を使って同温泉の〝美人の湯〟で夏の疲れを癒していました。

上映前に挨拶するNPO未来の岸田理事長
会場に詰めかけた市民ら

 映画上映会(認定NPO法人未来主催)は、倉吉を拠点とする同NPOが設立20周年を記念して企画したもの。上映前に岸田寛昭理事長が「PTA仲間とNPOを立ち上げて20年、世界に通用するウオーキング大会を、と頑張ってきました。今日は地元出身の2人の作品を楽しんでいただき、湯命館で暑さをしのいで下さい」と挨拶しました。

映画『フラガール』の一場面

 上映されたのは2007年日本アカデミー賞最優秀作品賞に選ばれた羽原さん脚本の『フラガール』、倉吉市制70周年を記念して羽原さんが脚本・監督を担当として制作した観光プロモート動画『倉吉ふるさとムービー ありがとう』、それに足立伸さんが2019年東京国際映画祭コンペティション部門で最優秀脚本賞に輝いた『喜劇 愛妻物語』の3本。鑑賞した市民らは「地元脚本家の作品が一度に見られてうれしい」「有意義な時間を過ごしました」と満足そうな表情でした。

倉吉市制70周年を記念し、市民参加で制作された『倉吉ふるさとムービー ありがとう』
足立伸さんの映画『喜劇 愛妻物語』の一場面

 「せきがね温泉ラストサマーフェス」の会場では2日間、アクセサリー作りや木のおもちゃと遊ぶワークショップ、こども縁日やキッチンカーなど、さまざまな屋台が出店。初日から多くの家族連れでにぎわっていました(25日は午前10時~午後1時)。

ワークショップで手作りアクセサリーに挑戦する子供たち
木のおもちゃで遊ぶ家族連れ
屋外では猛暑にもかかわらずキッチンカーが大にぎわい

 25日は、午前から同センターで「Hui Hula Linolino(フイフラリノリノ)」によるフラダンスや地元のキッズダンス「Gab」がステージを展開。また今年は「関の地蔵さん」で有名な名刹「大瀧山地蔵院」とコラボ、同寺院の会場で午後2時から護摩祈祷や抽選会、午後3時から6時まで金管バンドやダンス、演武によるステージ・イベント「BON(ぼん)FES」などが開かれました。