来春は一面〝桜色〟に 琴櫻関の大関昇進を祝い、初代・横綱琴櫻の銅像周辺に「芝桜」 母校の倉吉農高生ら

 倉吉市立打吹小学校(同市仲ノ町)の前に建つ初代・横綱琴櫻の銅像周辺が、来年春には一面「桜色」に染まり、観光客の目を楽しませそうです。

倉吉市の観光名所の一つ、琴櫻の銅像前に集合した生徒たち

認定NPO法人未来(岸田寛昭理事長)は、初代・琴櫻(元佐渡ヶ嶽親方)の孫にあたる琴櫻関(元琴ノ若関)の大関昇進を祝って、初代の母校・県立倉吉農業高校(同市大谷、竹内善一校長)に芝桜の植栽を依頼。このほど同市の花と緑のまちづくり支援事業の補助金を得て実現しました。同NPOは、佐渡ヶ嶽部屋を応援する鳥取県桜友会(会長・広田一恭倉吉市長)と同市出身の伯桜鵬関後援会(同)の両事務局を担当しています。

はじめに先生から園芸用の土や肥料の撒き方、植栽のポイントを聞く

 11日朝、銅像前に集まった同高環境科フラワー・ガーデンコースの2、3年生の生徒12人は、先生の指導で前日均した土の上に鶏糞や鹿沼土などを撒き、ポットの芝桜を等間隔できれいに植えていきました。芝桜の茎は横一面に広がり、来年の春先にはピンク色の小さな花が開花。「桜色のじゅうたん」のような美しい風景が楽しめます。

鋤を使って植栽前にしっかり耕して土づくりに励む

 初代・琴櫻は、倉吉農高時代は柔道部員で、相撲部の助っ人として出た全国大会の活躍が関係者の目に留まり、高二から角界入りしました。しこ名の「琴櫻」は、母校の成徳小(現打吹小)に近い打吹公園の桜から命名されました。

 同高の竹内校長は「私も桜友会の会員で、琴櫻関の大関昇進をとても喜んでいます。打吹公園のほか、私たちの高校も校門から校舎まで続く桜並木が有名で、桜は倉吉のシンボル。生徒たちと園芸の力で町を盛り上げる地域貢献が出来てうれしい」と笑顔で話していました。

来年春の美しい開花を祈りながら、ポットの芝桜を植える生徒ら