最近、日本の若者たちが「神セブン」「神対応」「神~!」と、やたら「神」を連発しますね。まあ、アメリカ人も日に何度も「オーマイガッ!(神よ、なんてこった!)」と叫んではいますが…。「トランプ大統領当選?! オーマイガッ!」なんてね。
そんな昨今、あの石破総理大臣が「魔人ブー」に扮して開館セレモニーに出席したので有名な「円形劇場くらよしフィギュアミュージアム」(鳥取県倉吉市鍛治町1丁目)で、先月下旬から特別展「意外と身近な世界の神話と神々展」が開かれています。さて、「神」には会えるのでしょうか。さっそくのぞいてみました。
ギリシャ、インド、エジプト、北欧、そして日本・・・世界の国々には「国造り」にまつわる神話があります。時代を超えて語り継がれてきた理由の一つには、そこに登場する神々の「やんちゃでおちゃめで可愛らしい」姿が、人々に畏怖と愛情を持って受け入れられたからでしょう。
そんな神話の神々をフィギュアや立体像で見ながら、「実は・・・」という面白い話を予備校世界史講師・鈴木悠介氏が解説。興味津々で館内を回ります。
まずはインドの神「ラクシュミ」、繁栄と幸福、美をつかさどるありがたい神様です。
続いて有名な「阿修羅」。ヒンドゥー教の神から仏教に取り入れられた神です。興福寺にある国宝の像を忠実に再現したフィギュアに、思わずため息。
フィギュアのトップメイカー・海洋堂が製作した三人の女神。ギリシアやローマの神話に登場する三美神で、大きさは1メートル以上の大型フィギュアです。
これは倉吉でしか出会えないオリジナル「七福神」。倉吉市と姉妹都市提携を結んだ架空都市・倉野川市でバンド活動している『ひなビタ♪』(コナミエンタテインメントのWEB音楽配信コンテンツ)の主人公が、もし「七福神」になったら?!
次は南米。古代アステカ文明の世界観をあらわした「太陽の石」のミニチュアは、周囲に不思議な雰囲気をかもし出します。
あれれ、会場の一角になぜか幕で隠された「神様」が…。この奥ゆかしさ、これが本当の「神」ではないか。さあ、めくってみよう。神に出会えるかも知れない!
「神、製作中」 土日曜日には会場内で倉吉市在住の仏師、小谷和上さんが出雲神話の神「大国主命(おおくにぬしのみこと)」を彫るライブアートを実演しています。
さまざまな神があなたの来館を待っています(右は北欧の神オーディン、左はギリシア神話の神ゼウス)
【会期】2025年3月9日(日)まで
【料金】 ◇特別展「世界の神話と神々展」のみ=高校生以上 600円、小中学生 300円◇常設展+特別展セット=高校生以上 1,200円、小中学生 600円◇常設展のみ=・高校生以上 1,000円、小中学生 500円 ※いずれも未就学児無料
問い合わせは円形劇場くらよしフィギュアミュージアム(電話0858-27-1200) HPはhttps://enkei-museum.com/index.html