認定NPO法人未来に「山陰地域文化賞」 ウオーキングを通じた地域振興と交流、まちづくりを評価 今後も「地域と子どもの未来を創造」へ決意新た

 鳥取、島根両県で地域文化の向上に貢献した個人・団体に贈られる「第37回山陰地域文化賞」(トワライズ主催)の受賞団体に、鳥取県からは倉吉市の認定NPO法人未来(岸田寛昭理事長)が選ばれ、26日、米子市内で表彰式が行われました。島根県は「波子まちづくり活性化協議会」(江津市)

 山陰地域文化賞は、トワライズ(旧・山陰信販、米子市東福原2丁目、古山英明社長)が1988年に創設。毎年、受賞者・団体を表彰するとともに活動資金を贈っています。

 認定NPO法人未来は2004年に「子供たちに誇れる地域をつくろう」と県中部の小学校PTAの父親らを中心に発足。「Think Globally Act Locally=地球規模で考え、足元(地方)から行動しよう」というグローカルの精神を活動の柱に据え、今年で23回目を迎えたSUN―IN未来ウオークは、国内だけでなく韓国、台湾からも参加する鳥取県を代表する大会に成長しました。また、第53代横綱・琴桜を顕彰する琴桜記念館の運営や、2代目・大関琴桜関や十両伯桜鵬関の後援会事務局を務めるなど地域振興にも力を入れており、22年には県内8番目の認定NPO法人に承認されました。

スピーチをする認定NPO法人未来の岸田寛昭理事長

 受賞した未来の岸田理事長は「10年続ければ地域の文化になると信じて活動を続けてきました。受賞により『ウオーキングを文化にしたい』という当初の思いが認められたと感じ、うれしい。歩くことで町の良さと同時に課題も見えてきます。これからも『地域と子どもの未来を創造』を活動の柱に、ウオーキングイベントだけでなく、まちづくりにおいても世界や次世代につなげる活動を進めたい」と決意を新たにしていました。