大相撲初場所(国技館)が千秋楽を迎えた26日、鳥取県倉吉市明治町の打吹回廊チュウブコミュニティホールで伯桜鵬倉吉後援会(会長・広田一恭市長)と佐渡ヶ嶽部屋を応援する鳥取県桜友会(同)による合同パブリック・ビューイングが行われ、市民らが伯桜鵬、大関琴櫻の両力士に熱い声援を送りました。

伯桜鵬は新入幕の23年名古屋場所で11勝を挙げて優勝争いに絡み、敢闘賞と技能賞をダブル受賞。「令和の怪物」の前評判通りの強さを見せつけたものの、左肩を痛めて幕下に転落。しかし、8場所ぶりに再入幕を果たした今場所は復調の快進撃で、この日は大関経験者の高安に寄り切りで攻め勝って3連勝、10勝5敗の2ケタ勝利で締めくくりました。勝利の瞬間、詰めかけた約40人の市民から歓声と拍手が沸き起こり、やがて万歳三唱。「令和の怪物復活だ」「この勢いで上に」と期待の声が飛びました。

一方、先場所の初優勝から、倉吉市出身の祖父、53代横綱・琴櫻に続く〝綱取り〟に期待がかかった大関琴桜は、序盤2日目から5連敗。さらに5勝9敗に追い込まれての千秋楽。相手は先場所の対決で優勝を決めた大関豊昇龍でしたが、寄り切りで敗れて10敗目を喫し、応援の市民から「あ~あ」と大きなため息がもれました。

今場所くっきり明暗を分けた両力士。伯桜鵬倉吉後援会と鳥取県桜友会の両会長を務める倉吉市の広田一恭市長は、伯桜鵬関について「先日、国技館に応援に行った際、本人が『今年中に三役を目指す』と言っていた。復調に自信があるのだろう」と期待を込め、また大関琴櫻には「綱取りの重圧の中、心技体そろった相撲の難しさを感じた。でも、彼ならきっと次に上を目指してくれるはず」と三月場所(大阪)での巻き返しを祈っていました。