認定NPO法人未来(岸田寛昭理事長)は26日、2月例会として鳥取県中部中小企業青年中央会、倉吉商工会議所青年部、倉吉青年会議所の青年経済3団体の代表を招いて、これからの地域づくりの夢や展望を語り合うミニ・フォーラムを開きました。会場は倉吉市山根のLaPaLa。


例会ではNPO未来の岸田理事長が「地域の未来のために、という同じ志を持つ3団体。ゆるやなか提携を」と挨拶しました。
それぞれ長年、県中部で活動を続けてきた3団体ですが、倉吉市に今年3月オープンする鳥取県立美術館では、地元の機運を盛り上げようと倉吉商工会議所青年部が市内の小学生2500人によるフェルメールの『真珠の耳飾りの少女』のモザイクアートを作成したのをきっかけに、令和3年には倉吉青年会議所、県中部中小企業青年中央会も加わり、「県立美術館と共に歩む中部地区の集い協議会・盛り上げ部会」を結成、共同で美術館建設予定地と大御堂廃寺跡を会場にアート・イベント『Art Academy 2021 とっとり』を成功させました。


(同イベントのクラウドファンディングの報告書より)

ミニ・フォーラムは、自らも倉吉青年会議所のメンバーである鳥羽喜一県議をコーディネーター役に進行。各団体の現在の活動内容を紹介しました。

県中部中小企業青年中央会(30人)は、実は鳥取県独自の組織です。古川大智会長は「うちは『失敗してもいい場』。それを乗り越えていく底力をみんなで養っています」とPR。東部や西部の組織と交流しながら、全県事業にも取り組んでいます。

倉吉商工会議所青年部(53人)の廣戸智行会長は「会の出席率は毎回8割以上」と結束力をアピール。先の県美のモザイクアートをはじめ、新しい鳥取県のお家芸「スポーツクライミング」の普及、「子供たちとの味噌づくり体験」など、その取り組みもユニークです。

倉吉青年会議所(12人)の朝倉新二郎理事長は「少人数ながら30代の若さが武器」と自慢。先輩たちが挫折(?)した「婚活事業」にも再チャレンジ、湯梨浜町では子供たちと「湯梨浜カレー」創作を目指します。でも倉吉青年会議所といえば、伝統の「桜ずもう」。

今年の桜ずもう実行委員長は、半世紀近い歴史の中で初の女性、しかもまだ20代の松林安美さん。「地域で盛り上げるイベントにしたくて、今年は米子JCの応援も得て陸上競技場で『相撲フェス』を開催、ポスターも一新します」と元気いっぱい抱負を語りました。
最後に、進行役の鳥羽県議が「実はNPO未来がかつて夢見て、挫折した谷口ジローさんの漫画『遥かな町へ』の映画化の話が進んでいます。ぜひ3団体で結束して地元を盛り上げて欲しい」と提案。会場には当時、映画化運動に取り組んだ井木敏晴さん(株式会社井木組社長)もいて「資金面で夢がかなわなかった。ぜひ若い力で」と期待を込めました。
