倉吉市で初の伯桜鵬関激励会 ひと回りたくましくなって伊勢ケ浜・宮城野両親方と里帰り 「今年中に三役」地元からは熱い期待

 「令和の怪物」、鳥取県倉吉市出身の伯桜鵬関(伊勢ケ浜部屋、本名・落合哲也)が、ひと回りもふた回りもたくましくなって帰ってきました。

入場する伯桜鵬関。故郷の温かい拍手にこの笑顔

けがを克服し、先場所は二けた勝利(10勝5敗)。3月(大阪)場所は自身の最高位「東前頭9枚目」に昇進して臨む伯桜鵬関の激励会が3月1日、JR倉吉駅前のホテルセントパレス倉吉でで開かれました。伯桜鵬倉吉後援会(会長・広田一恭倉吉市長)による地元激励会はこれが初めて。

恩師の伊勢ケ浜親方(中央)、宮城野親方(右)と共に里帰り

 伊勢ケ浜親方、それに伯桜鵬を角界に入れた同部屋付きの宮城野親方(元横綱・白鵬)と共に会場に入場した伯桜鵬関は、地元の温かい拍手に満面の笑みを浮かべました。

ふるさとから応援する心のこもった花束に笑みがこぼれる

 後援会長の広田市長は「倉吉市は横綱・琴櫻を生んだ町。昇進で大関(孫の2代目・琴櫻)と取り組む可能性も。先場所、応援に行くと本人から『今年中に三役を目指す』という力強い抱負が聞けたので、倉吉市としてしっかり懸賞を出して応援したい」と挨拶しました。

広田後援会長から激励金を受け取る伯桜鵬関

 このあと伊勢ケ浜親方が「けがから復帰し、前に出ていく相撲ができるようになった。もっと上に行けると期待している」と挨拶。

「地元の応援が何よりです」。挨拶する伊勢ケ浜親方と満員の会場

 宮城野親方は「モンゴル中央県と鳥取県の縁で、鳥取城北高のアンバサダーを務めていた頃、小学生の落合君に出会った。各部屋から誘いはあったが、私のラブレターが強かったのか入門してくれた。ここまで強くしてくれた伊勢ケ浜親方に感謝したい」と熱い思いを語りました。

宮城野親方にとって伯桜鵬関への期待と思いはひとしお。恩師を見る伯桜鵬関の目も万感あふれる

 続いて伯桜鵬関は「幕内に復帰し、地元の皆さんにこうしてお礼が言える場をいただけて本当にうれしい。大阪場所はきっぷのいい若々しい相撲で元気と希望をみなさんに届けたい」と、けがを乗り越えさわやかな抱負を披露しました。

「ようやく皆様にお礼が言えて本当にうれしい」と挨拶する伯桜鵬関

 このあと伯桜鵬関と両親方、後援会関係者で鏡割り。同後援会の設立に奔走した倉吉商工会議所の河越行夫会頭の音頭で乾杯しました。

伯桜鵬関、両親方、広田市長、河越会頭らがうれしい鏡割り
河越会頭=左端=の音頭で、今後の伯桜鵬関の活躍を祈って乾杯