6月の「ノルディック・ポール・ウォーク学会」に向けてキックオフ 松田大会長に抱負を聞く ゲストに五輪ノルディック金メダリストの荻原健司さん

学術大会成功に向けて準備に取り組む実行委員会の面々

 「第24回SUN—IN未来ウオーク」前日の6月6日(金)に鳥取県倉吉市で開催される「第14回ノルディック・ポール・ウォーク学会学術大会」のキックオフとなる実行委員会(実行委員長・田中響鳥取看護大学教授)が17日夜、未来ウオーク主催者の認定NPO法人未来の事務局(鳥取県倉吉市東仲町)で開かれ、当日のスケジュールや宿泊の手配などについて話し合いました。

 ノルディック・ウォークは距離スキーのような「ノルディック・ポール」を両手に握って歩くもので、足の負担が軽減できるほか、上半身を含む体全体を使うことで筋力がアップし、活発な運動量が得られるウオーキングとして近年人気を集めています。鳥取県中部での学術大会の開催は、第1回大会が東伯郡湯梨浜町で開かれて以来、2回目。同町は2013年、東郷池を周遊する12㌔がノルディックウォーク全国公認コースの第1号に選ばれています。

ポールを使って歩く姿が増えてきた(3月8日の「愛らぶ東郷池ノルディック・ウォーク」)

 今年は、冬季五輪ノルディック複合団体2連覇の金メダリスト、荻原健司さん(長野市長)をゲストに迎え、大会前日の6日に開催、「原点回帰 足元からの健康づくり」をテーマに、平井伸治鳥取県知事の基調講演や荻原さんと広田一恭倉吉市長の対談、韓国のノルディック・ウォークの現状報告など、盛りだくさんな内容です(午後2時から同市駄経寺町のエースパック未来中心小ホール、参加無料)。学術大会に向けて、大会長の松田小児科医院、松田隆院長に抱負を聞きました。

―久々のノルディック・ポール・ウォーク学会の学術大会ですね

松田「今年で14回を数えますが、その間、各地のウオーキング大会でポールを持って歩く姿が普通に見られるようになり、普及の成果を心強く感じています」

―今大会の抱負としては?

松田「歩けなかった人がポールを使うことで歩けるようになった、など医療的効果を明らかにすることで、さらに多くの人に効果を知ってもらい、広げていければ」

「ノルディック・ウォークによる健康づくりを広げたい」と抱負を語る松田隆大会長

ー学術大会として力を入れたい点は?

松田「靴(足元)とポールの関係や相乗効果など、医療的な展開を理学療法士や大学の研究者など多職種の方々の連携や情報交換で進めていきたいですね」

―目玉のイベントとしては?

松田「〝ウオーキング立県〟による健康づくりを掲げている平井伸治県知事が基調講演を行い、〝キング・オブ・スキー〟で長野市長でもある荻原健司さんが地元の広田一恭倉吉市長と〝ウオーキング立県〟に向けたまちづくりについて語り合います。また、韓国の研究者によるノルディック・ウォークの現状報告も、これから日韓交流を深めていく上で楽しみです」