倉吉の春、満開 くらよし桜まつり&「甘味おもてなし付き」お花見ウオーク 桜の名所や県立美術館周辺、名園を歩く

 花冷えが続いた日々からようやく春の陽気に恵まれた6日、鳥取県倉吉市の打吹回廊(同市明治町)を主会場に「くらよし桜まつり」と「お花見ウオーク」が行われ、多くの市民やウオーカーたちで中心市街地は終日にぎわいました。

くらよし打吹流しびな

 桜まつりのオープニングは、くらよし打吹流しびな(倉吉打吹ライオンズクラブ主催)。白壁土蔵群沿いを流れる玉川の浄化と子供たちのすこやかな成長を願って39回目を迎え、すっかり倉吉市の春の風物詩になりました。晴れ着を着た子供たちがおひなさまが描かれた木札の絵馬を流し、無病息災を願いました。

すっかり倉吉の春の風物詩となった玉川の「打吹流しびな」

桜まつりオープニング

「桜の花と共に倉吉の春は満開」と挨拶する小林実行委員長

 主会場の打吹回廊のステージでは、桜まつりのオープニングを告げる開会式が始まり、地元出身の伯桜鵬倉吉後援会など各団体が紹介された後、同まつり実行委員長の小林健治倉吉銀座商店街振興組合代表の音頭で、関係者全員で「桜まつり、満開!」と声を挙げ、気合を入れました。

「満開!」と声をそろえて祭りの成功へ気合を入れる関係者
伯桜鵬倉吉後援会をPRするのは出身幼稚園の園長先生
新しい伯桜鵬関の等身大パネルも披露され、さっそく撮影する市民
打吹回廊内では、伯桜鵬関の生い立ちや活躍を伝える写真展を開催
家族連れでにぎわう倉吉銀座商店街の歩行者天国
打吹回廊の駐車場では、桜の下で「フリーマーケット」を開催

「お花見ウオーク」スタート

「3度目の正直で、満開のお花見ウオーク。6月の未来ウオークにもぜひ」と挨拶する岸田理事長

 続いてステージでは、倉吉の銘菓や茶の湯の文化を楽しみながら歩く「お花見県美ウオーク」の出発式が行われ、主催者の未来ウオーク実行委員会の岸田寛昭が「これまで葉桜ばかりでしたが、3回目の開催でようやく満開の桜を眺めながらウオーキングを楽しんで下さい」と挨拶。子供たちの金冠バンド演奏を合図に、A、B2コースに分かれて出発しました。

子供たちの金管バンドの元気な演奏で、お花見ウオークがスタート
多くの人に見送られて打吹回廊を出発する参加者ら

倉吉の銘菓を満喫するAコース

 Aコース(6.5㌔)には100人余りが参加。「全国桜の名所百選」の打吹公園と会下谷(えげだに)川の満開の桜を眺めながら、先月30日に開館したばかりの県立美術館周辺や緑の彫刻プロムナードなど〝アート・ゾーン〟を歩きました。

県立美術館に隣接した「集いの森」にオープンした「バルコス・カフェ」でひと休憩

 途中、県立美術館と倉吉未来中心の間に整備された「集いの森」では、オープンしたばかりの「バルコス・カフェ」で焼きかにせんべいが配られ、またコース途中に設けられた春咲ドーナツ(クラカフェ)桜餅(倉吉舎本店)打吹団子(石谷精華堂)たい焼き(米澤たいやき店)などの甘味のもてなしに、元気をもらいました。

県立美術館周辺の桜も満開
鳥取県の新しい人気スポット、アートの拠点となる県立美術館
倉吉市の新しい桜の名所、会下谷川沿いを歩く参加者ら

茶の湯の文化に触れるBコース

多くの文人が通った山陰屈指の名園に到着

 「小川氏庭園・環翠園」(お抹茶と茶菓子付き)を巡るBコース(4.5㌔)には20人が参加。現在、岩合光昭さんの写真展「ねこのとけい展」が開かれているサブカルの殿堂、円形劇場くらよしフィギュアミュージアムの前を通り、明倫地区の古い町並みを歩いて「環翠園」に到着しました。

美しい庭園内を写真に収める参加者ら

 明治から昭和にかけて多くの文化人・経済人が茶会で交流した同園では、美しい日本庭園を回遊したり、地元の銘菓とお抹茶を味わうなど、〝レトロでクールな倉吉”を体感しました。

老舗和菓子店の銘菓と共にお抹茶を楽しむひととき