


2020年に一時閉館した「旧国民宿舎グリーンスコーレせきがね」をリニューアルした「HOTEL星取テラスせきがね」(倉吉市関金町関金宿1397-3)の竣工式と内覧会が、26日のオープンに先駆けて18日、同ホテルで行われ、関係者ら50人が新しい門出を祝いました。

1968(昭和43)年に倉吉市が「大山観光は県中部から」と広域観光の拠点として旧関金町に出資し、誕生した「国民宿舎関金荘」が前身。その後「グリーンスコーレせきがね」に改称されましたが、2020年春、倉吉市から無償譲渡された県外業者が経営を放棄するトラブルで閉館。同市の「せきがね再生プロジェクト」に応募した㈱流通(同市巌城、江原剛代表取締役社長)を代表とする共同企業体(JV)が、再オープンに向けて大幅な改装・増築に取り組んでいました。

「星取県」にちなんで命名された新生「HOTEL星取テラスせきがね」は新館2階、旧館5階、延床面積4300平方㍍、事業費(本体工事)は約13.4億円。客室数は全30室で、162人が宿泊可能。
コンセプトは「星ふるまちのやさしい宿」。大山・星空・名湯に癒やされるユニバーサルな宿〟をキャッチフレーズに、新館の全13室に家族連れから高齢者、障がい者まで安心して泊まれ、入浴できる「ユニバーサルデザイン(UD)」を採用しているのが特長です。


竣工式では倉吉市の広田一恭市長が「景観の素晴らしさに加え、あらゆる人に優しい宿が完成しました。県立美術館から関金温泉まで、地域を巡り、滞在する観光拠点として活用が期待されます」と挨拶。運営者を代表して㈱流通の江原社長が「私自身はホテル運営に知見が深いわけはありませんが、地域づくりに熱心な関金の方々、きょうお集まりの皆様方との出会いや知見を糧に、地域とともに創る施設を目指したい」と決意表明しました。



このあと出席者らは、スタッフの案内で新館の内部を視察。車いすで入浴できる補助機器のついた露天大浴場やロウリュウ式サウナ、ペットと泊まれる部屋、大山や蒜山三座が見渡せるレストランなど、充実した設備に驚きの声が上がっていました。


29日(火・祝)には、同ホテルのオープンと地元の日帰り温泉入浴施設 「せきがね湯命館」の開館30周年を記念した「関金温泉アニバーサリーウオーク」が、〝日本一美しい廃線跡〟と呼ばれる旧国鉄倉吉線跡を歩く5㌔(片道)と10㌔(往復)の2コースで開かれます。参加費は500円(湯命館入浴券付き)、事前申し込み者には抽選で、同ホテルのペア宿泊券や「せきがね温泉ミスト」が当たります。申し込み締め切りは23日。
【インターネット申し込み】鳥取みらいマルシェ(24時間受付、クレジット決済のみ)https://mirai-marche.com/category/item/walk/#item_list
【窓口申し込み】せきがね湯命館(10時~20時半、月曜休館)またはクラカフェ(認定NPO法人未来、9時~16時、倉吉市東仲町2571 TEL:0858-24-5725 MAIL:civic@npo-mirai.net
