鳥取県倉吉市出身の第53代横綱・琴櫻(故先代佐渡ヶ嶽親方)ゆかりの品を展示した「琴櫻記念館」(同市魚町)が10月11日、平成23(2011)年のオープンから20万人目の入館者を迎え、同記念館前の芝生広場で記念のセレモニーが行われました。

20万人目になったのは、東伯郡琴浦町の小学3年生、河本五月彩(さらさ)さん=9歳=。祖母、母、叔母と4人で初めて同記念館を訪れ、幸運を射止めました。

記念セレモニーではくす玉が割られ、佐渡ヶ嶽部屋一門を応援する「鳥取県桜友会」会長の広田一恭倉吉市長が「かわいい女の子が20万人目となり、おめでたい節目に花を添えてくれました。倉吉は相撲の町。大関・琴櫻は勢いが戻り、地元出身の伯桜鵬(伊勢ケ浜部屋)も三役が狙えそう。皆でしっかり応援し、元気な町にしていきましょう」とあいさつし、河本さんに記念品を贈りました。記念品は昨年、初優勝を祝って作られた錦絵風の大関琴櫻が描かれたバスタオルと、県桜友会特製のフェイスタオルなど。


続いて同記念館を受託管理する認定NPO法人未来の岸田寛昭理事長から花のアレンジメントが手渡されました。

河本さんは、「地元出身の力士(伯桜鵬関)もいるので、孫に相撲のことを知ってもらいたい」という祖母の勧めで入館。「来てよかった。時々大相撲のテレビを観ますが、まだファンの力士はいません。(相撲は)思い切りやっているところが好き」と喜びを語っていました。

琴櫻記念館は同市の観光名所の赤瓦や白壁土蔵群に近く、ことし2月には入館19万、約8か月での20万人達成に、「琴櫻の大関昇進や初優勝、倉吉市出身の伯桜鵬の活躍で、最近は相撲ファンのほか、海外からのインバウンド客の来館も」(同記念館担当の宇崎愛さん)と順調な入館者増に手ごたえをつかんでいました。


















