原州ウオークに参加の鳥取市の女性に韓国から手紙 深まる民間の国際交流 地元紙「江原道民日報」も紹介

 10月25、26日に韓国・江原特別自治道の原州市で開かれた「原州国際ツーデーウオーク」に鳥取県から参加した女性に、大会で交流した韓国の女性から手紙が届きました。鳥取県からは韓国語を学んでいる鳥取市の女性3人が参加しており、受け取ったのはそのうちの1人。3人は日本語を学んでいる韓国の女性と日本語、韓国語を交えて交流を図っており、国際交流の輪が広がっています。

チェさんから届いた手紙。金子さんのことが地元新聞に取り上げられたことなどが書かれています(画像の一部を加工しています)

 手紙の送り主は、原州市に住むチェ・スヤンさん。チェさんは10月25日のイベント初日、大会会場に設けられていた鳥取県のPRブースを母親と共に訪れました。

 北栄町から参加した山田敏夫さんが声を掛けたところ、チェさんが日本語を学んでいることが分かり、山田さんと共に韓国語を学んでいる鳥取市の金子扶美子さん、田中茂子さん、橋本真澄さんの女性3人との交流が始まりました。

鳥取県のPRブース前で写真に収まる鳥取県からの参加者ら。チェさん親子以外にも多くの現地の人との交流がありました

 チェさんと女性らは会場内でブースのハングルを読みながら回ったほか、5㌔のウオーキングにも一緒に参加。チェさんが動物のトリマーになりたいと勉強していること、将来の夢として日本で働きたいことなど会話を楽しみながら、秋色深まる原州市内を歩きました。

 手紙を受け取った金子さんは「初対面でしたが、会場内のハングルをわたしが読んで、チェさんが『正解』『不正解』と答えたりして楽しく遊んでいました」と笑顔。橋本さんは「わたしのハングルは片言なのにチェさんの日本語は上手でした。韓国語の試験が控えていることを伝えると『試験に受かりますよ』と言ってくれたり、日本語での失敗談なども話してくれたりした」という。

 田中さんは「娘のように若い方と一緒に学ぶことができてうれしかったし、わたし自身ももっと韓国語を勉強しようという気持ちになりました」と話します。

原州のまちを一緒に歩く日本からの参加者と地元の人たち(左から2人目が田中さん、中央がチェ・スヤンさん、その右隣が橋本さん)

 また、チェさんが一文字ずつ丁寧に日本語で綴った手紙には、金子さんが現地の新聞・江原道民日報の記事に取り上げられていることなども書かれていました。金子さんは「(取材では)原州は初めてかとか、まちの印象を聞かれ、自然豊かで食べ物がおいしいと答えました。掲載されていてびっくり」と話していました。

現地の新聞「江原道民日報」に掲載された金子さんの記事