

鳥取県立美術館(倉吉市駄経寺町)で11日、企画展「マンガを拓(ひら)く 谷口ジロー」の開幕セレモニーに合わせて、谷口ジローの代表作を映画化した『遥かな町へ』のPRと「ぼうさいこくさい100日前イベント」がコラボしたイベントが行われ、館前の芝生広場には屋台村も出て、多くの家族連れでにぎわいました。美術館を会場にこのようなPRを含む分野を超えた複合イベントが同時に行われるのは異例です。

企画展「マンガを拓(ひら)く 谷口ジロー」は、デビューから約半世紀、多岐多彩な題材を卓越した描写力で描き続け、「マンガ」の可能性を追い求めた鳥取市出身の漫画家、谷口ジロー(1947-2017)の〝開拓者〟としての軌跡をたどります。会期は8月30日まで。
一方、10月9日から谷口ジローの代表作を映画化した『遥かな町へ』(錦織良成監督)」がいよいよ劇場公開される予定。出演俳優らによるPRも活発化してきました。

これに、さらにコラボしたのが、10月17、18日に美術館周辺とエースパック未来中心で開催される「ぼうさいこくたい2026」(内閣府など主催、鳥取県・倉吉市協力)。100日前イベントとして「遊んで!食べて!ミニぼうさいこくたい」と銘打ち、館内と前庭の芝生広場に防災体験コーナーや地元の倉吉銀座商店街の協力で屋台村が並びました。秋の本番では、昨年秋に同芝生広場で開かれた「やきとりJAPANフェスティバル」の9万4500人を超える「10万人」の集客を目指しています。

谷口ジロー展が開幕

開幕セレモニーに先立ち、倉吉市の広田一恭市長から、映画『遥かな町へ』で主演した及川桃利さんと磯谷萌々子さんの2人に「倉吉市観光大使」の委嘱状が手渡されました。「撮影中に観光大使をやりたいって言ったら、本当になったんですね」と喜ぶ及川さん。

開幕セレモニーでは、鳥取県の遠藤俊樹政策統括監が「オープン年度は30万人の来館者があり、大変感謝している。谷口さんは鳥取県の漫画の三巨匠のひとり。映画も完成し、その魅力を世界に発信したい」とあいさつ。このあと、同展を担当する龍門さくら学芸員と及川さん、磯谷さんによるトークショーが行われ、「一枚一枚の絵のクオリティーを楽しんでほしい」と龍門学芸員。及川さんは「撮影で倉吉に来て、谷口作品の持つ魅力の背景に触れました」、作品を鑑賞した磯谷さんは「昔の作風から現代へ、タッチの変化が興味深かった」とそれぞれ感想を語りました。


そのころ展示室では…


再び会場に戻ると…
錦織監督や主人公のお母さん役の戸田菜穂さんも加わり、メディアの囲み取材が始まっていました。

そのすぐそばでは、「ぼうさいこくたい」のPRブースがフル回転。

近くには、地元の鳥取看護大・鳥取短大よる救急防災テントも。

ドンドコ、外がにぎやか
美術館の前庭で、地元の子供たち「和太鼓LEGEN童」によるパフォーマンスが始まっていました。




ステージの看板が…
いつの間にか、ステージ上の看板は、「ぼうさいこくたい100日前イベント」に。

登壇した平井知事は「劇場公開の日はまだ遠く(10・9)ですが…」とダジャレで映画をPRしたと思うと、「 野分」を詠んだ正岡子規の句を披露。「野分とは台風のこと。最近は災害の激甚化が激しい」と、「ぼうさいこくたい」の意義を強調。しかし器用な人だなあ。

そこから見えること…
県立美術館は開館年度こそ30万人の来館者数でしたが、今年度に入って来館者が減り、今後の運営に不安の声も聞かれます。この日の複合型のイベントでは、多様な催しに対応できる大空間の「ひろま」、大御堂廃寺遺跡公園につながる広大な芝生スペースという同館の特長が活かされ、事前告知は十分とは言えなかったものの盛況でした。こうした分野を超えたフレキシブルな館の活用が、今後の来館者維持のヒントなのかも知れません。
さて、谷口ジローさんは、開幕当日のにぎわい、天国からどう見ておられたのでしょうか?



















