台湾・嘉義市から10月12日に嘉頌重奏団が鳥取公演 「音楽と映像でめぐる阿里山林業鉄道の旅」 湯梨浜町のハワイアロハホールで

 台湾の音楽家集団・嘉頌重奏団(鄭家麟団長)の演奏会が10月12日、鳥取県東伯郡湯梨浜町のハワイアロハホールで開かれます(開場・午後5時半、開演・同6時)。2022年に台湾で開催された「アジア・トレイル・カンファレンス」にNPO法人未来のメンバーが、翌23年に倉吉市で開催された「アジア・ウオーキング・フェスタ」に台湾の人が参加したことをきっかけに相互交流が活発化していましたが、嘉頌重奏団側から鳥取県での公演の申し入れがあり、日本では東京と鳥取の2カ所での演奏会が実現します。 

 嘉頌重奏団は台湾南部の嘉義市に拠点を置く音楽家集団で、メンバーは世界各国から集まっています。台湾内外で精力的な活動を続けており、嘉義で開かれる国際管弦楽音楽祭には世界各国から100近い吹奏楽団が集まります。

嘉義を訪れたNPO法人未来の岸田理事長(手前右端)らと阿里山林業鉄路及文化資産管理處との協議

 嘉義市は台湾を代表する山岳鉄道・阿里山林業鉄道(通称・阿里山森林鉄路)の出発点として知られています。台湾が日本の統治下にあった時代、標高2千メートルを超える阿里山のヒノキなどの森林資源を輸送するために建設され、1912年に開業しています。現在は台湾政府によって国有化され、日本では「新高山(にいたかやま)」の名前で知られる標高3952メートルの玉山(ユイシャン)や阿里山への観光鉄道として利用されています。

阿里山林業鉄道の列車

 日本公演では映像を組み合わせた音楽作品「阿里山森林鉄路のこだま」が披露されます。同鉄道を所管する台湾政府農業部阿里山林業鉄路及文化資産管理處に勤務する呉明翰さんの著作『2421mのこだまー阿里山森林鉄路全線紀行』を元に、嘉頌重奏団のメンバーと呉さんが沿線で出会った人々や風景から着想を得たオリジナルの映像音楽作品となっています。

演奏される音楽作品の元となった作品を著した呉明翰さん
阿里山林業鉄道の終着駅で標高2451メートルにある祝山駅
阿里山林業鉄道を走る列車と岸田理事長
阿里山林業鉄道を走る列車。かなり小さい
嘉頒重奏団の演目の動画

  ◆嘉頌重奏団の鳥取公演「阿里山林業鉄道音楽紀行ー2421 嘉頌廻声」は、10月12日午後6時から(開場・同5時半)東伯郡湯梨浜町はわい長瀬のハワイアロハホール大ホールで。併せて開かれる鳥取県倉吉市出身の脚本家・羽原大介さんの特別講演会に続き、演奏会が行われる。入場無料だが、事前の申し込みが必要。申し込みはQRコードから、あるいはNPO法人未来、電話0858(24)5725へ。