県立美術館のロゴ・シンボルマーク決まる「みんなでつくる」を意匠、原寿夫さん(兵庫)に最優秀賞

選定された最優秀賞の原寿夫さんのデザイン

2025年春の開館を前に、全国から公募していた鳥取県立美術館(倉吉市駄経寺町)のロゴ・シンボルマークが決まり、3月21日、建設が進む美術館に隣接した倉吉未来中心で発表会と授賞式が行われました。

応募総数は1726点にのぼり、その中から「みんなでつくる」という美術館のコンセプトを色とりどりの〝TOTTORI〟の「T」を県民一人ひとりになぞらえて意匠した兵庫県在住の工業デザイナー、原寿夫さん(56歳)が最優秀賞に選ばれました。

県教委の足羽英樹教育長から賞状、JA鳥取中央の栗原隆政代表理事組合長から「星空舞」「鳥取和牛オレイン55」などの副賞の地元農畜産品の目録を受け取った原さんは、電機メーカーに勤務するデザイナー。「自信は特になかったが、妻からの反応は珍しく良かった」と会場を笑いで包み、「Tは一人ひとりの県民、そのすき間は『オープンは完成ではなく、県民みんなでつくり上げていく』という美術館のコンセプトを表現しました。変化を持たせたデザインなので、これから多くの場面、さまざまな媒体で使っていただきたい」と受賞の喜びを語っていました。

「Tは県民一人一人を表現」と自作を語る原さん

講評では審査委員の梅田雅彦県教委美術館整備局長が「大屋根の下でさまざまな作品に出合い、人々が集うことを表現した優れたデザイン、全会一致で選定されました」と髙く評価。

子供たちの作品を含め、力作ぞろいだった県立美術館のロゴ・シンボルマークの応募作品。3月24日(金)まで倉吉未来中心アトリウムで展示されていますので、お見逃しなく。