〝相撲のまち倉吉〟桜友会総会、前夜祭もにぎやかに
倉吉に春を呼ぶ「第45回桜ずもう(桜杯争奪相撲選手権)大会」が16日、倉吉市営相撲広場で開かれ、小中学生の75人のわんぱく力士たちが、家族や市民の声援を受けながら「はっけよい、のこった」と元気よく熱戦を繰り広げました。
15日:親方「来春は『琴櫻』として里帰りを」
桜ずもうは倉吉市出身の第53代横綱・琴櫻(先代佐渡ヶ嶽親方、1940-2007)を顕彰するとともに、青少年の健全育成を目的に一般社団法人倉吉青年会議所が中心となって毎年、同相撲広場で開かれています。
大会に先立ち、15日夜は市内のホテルで佐渡ヶ嶽部屋を応援する鳥取県桜友会(会長・広田一恭市長)の総会と、桜ずもう前夜祭が行われました。今年はコロナ禍の規制が緩和され、久々に佐渡ヶ嶽親方(元関脇・琴ノ若)が一門の幕下、琴手計(幕ノ内・琴勝峰の実弟)と琴隆成の2人の力士を連れて来倉。にぎやかな会になりました。
桜友会総会では、親方が「(息子の)小結・琴ノ若は一場所ごとに安定感を増し、来春の桜ずもうには琴櫻を襲名して倉吉に里帰りを、とはっぱをかけている」と力強い表明。これに応えて広田市長は「今春、地元出身の落合関(宮城野部屋)が誕生。琴ノ若関の活躍とともに倉吉は今、〝相撲熱〟に沸いている。来年はぜひ倉吉場所を誘致して、両雄の活躍を目にしたい」と大相撲の地方巡業誘致に意欲を示しました。
このあと、関係者ら約100人が出席して桜ずもう前夜祭が行われ、親方らが豪快に「鏡割り」。翌日の大会成功を祈りました。
16日:わんぱく力士たちが「はっけよい」
桜ずもう本番を迎えた16日朝は雨も上がり、まわし姿の小学生男女、中学生男子のわんぱく力士ら75人が団体戦と個人戦を戦いました。
コロナ禍の規制が緩和された今大会では、佐渡ヶ嶽部屋直伝の「ちゃんこ鍋のふるまい」や屋台のキッチンカー、地元の鳥取看護大の協力による出前健康診断「まちの保健室」などが並び、昔のにぎわいが復活。多くの市民が春の一日を満喫していました。