〝すもうの町〟倉吉に春を呼ぶ「第46回桜ずもう(桜杯争奪相撲選手権)大会」が21日、倉吉市営相撲広場で開かれ、小中学生の81人のわんぱく力士たちが、家族や市民の声援を受けながら「はっけよい、のこった」と土俵上で熱戦を繰り広げました。
総会・前夜祭:「桜ずもうから第二の琴櫻、伯桜鵬を」
桜ずもうは、倉吉市出身の第53代横綱・琴櫻(先代佐渡ヶ嶽親方、1940-2007)の顕彰と青少年の健全育成を目的に、桜相撲振興協議会(会長・広田一恭市長)と一般社団法人倉吉青年会議所(宮城幸明理事長)が毎年開催。この大会から「令和の怪物」と呼ばれる同市出身の伯桜鵬関(伊勢ケ浜部屋)が生まれています。
大会に先立ち、20日夜は市内のホテルで佐渡ヶ嶽部屋を応援する鳥取県桜友会(会長・広田一恭市長)の総会と桜ずもうの前夜祭が行われ、佐渡ヶ嶽親方が鎌谷真千子夫人(横綱琴櫻の長女、琴ノ若関の母)や琴恵光(えこう)関、琴裕将(ゆうしょう)関、琴砲(おおづつ)関の一門の力士を連れて来倉、前夜祭に花を添えました。
関係者や市民ら約100人が出席した前夜祭では、広田市長が「桜ずもうから伯桜鵬関も生まれ、(横綱琴櫻の孫)琴ノ若関も大関に昇進、〝すもうの町〟は盛り上がっています」と挨拶。拍手を浴びて登壇した佐渡ヶ嶽親方は「いよいよ夏場所から琴ノ若関は大関琴櫻として土俵に上がります。先代のような強い横綱に育てたい」と決意表明。豪快に鏡割りを行い、翌日の大会成功を祈りました。
桜ずもう本番:わんぱく力士たちが「はっけよい」
桜ずもうの本番を迎えた21日、心配された雨も朝には上がり、まわし姿の小学生男女や中学生男子のわんぱく力士ら81人が土俵に立ちました。
またテレビ東京系列の番組収録で倉吉市を訪れていたタレントの出川哲朗さんが、佐渡ヶ嶽親方を激励しに駆け付けるという楽しいハプニングも。多くの市民が春の一日を満喫していました。