観光名所・史跡・人気スポット… SUN‐IN未来ウオークは見どころいっぱい

いよいよ開催が近づいた第21回SUN-IN未来ウオーク。コロナ禍を乗り越え、3年ぶりに全国のウオーカーたちが集結する大会のコースは、初日、2日目とも見どころがいっぱい。観光名所・史跡・若者の人気スポット…歩きながら気軽に鳥取県中部の美しい自然や人々の暮らしに接することができる全9コースの魅力と見どころを紹介します。

4日【40kmコース】日本一美しい国鉄廃線跡コース

 大会でもっとも長丁場のコース。旧市街地の古い町並みを抜け、昭和60年に廃線になった旧国鉄倉吉線の線路跡をたどりながら、中国山地の山ふところに抱かれた関金へ。人気スポットは何といっても「旧倉吉線跡の竹林トンネル」。先日、NHK―BS「六角精児の呑み鉄本線・日本旅」でも紹介され、その美しさに全国から大きな反響がありました。

美しい旧倉吉線跡の竹林トンネル

また、遠く望むことができる蒜山三座や大山の雄大な山々の景色は、長丁場で疲れたウオーカーたちの心と体を癒してくれます。

 小鴨川土手から望む大山

日【20kmコース】伊能忠敬・湯梨浜コース

 倉吉市を流れる天神川沿いを下り、はわい温泉・東郷温泉のある東郷湖畔から途中、江戸時代の測量家、伊能忠敬が訪れた「八橋(やばせ)往来」の現存する道を歩きます。注目のスポットは、鳥取県と中国・河北省の友好交流を記念し、平成7年に造られた国内最大級の中国庭園「燕趙(えんちょう)園」。中国の歴代皇帝が好んだ「皇家園林方式」で、黄色い甍が東郷湖畔に美しく映えます。中華コスプレの撮影スポットとして若者にも人気。

 美しい燕趙園の門

 中国の造園スタッフの力作

4日【10kmコース】遥かなまち倉吉コース

 ヨーロッパの人たちにも愛された鳥取県出身の漫画家・故谷口ジローさん。彼が昭和時代の倉吉を舞台に描いた「遥かな町へ」(フランスで映画化)のレトロな世界に浸れるコースです。鳥取商高時代、自転車部の練習でよく倉吉まで走っていた谷口さん。同作品では、写真家の故高木啓太郎さんが撮影した懐かしい倉吉の風景写真をもとに背景が忠実に描かれました。原作本を手に風景と比較しながら歩くと、いっそう心がワクワクしてきますね。

白壁土蔵が映える旧市街地

再建された江戸期の「倉吉淀屋」

4日【5kmコース】倉吉八犬伝コース

 倉吉市の名刹・大岳院に眠る里見忠義公と8人の家臣をモデルに滝沢馬琴が「南総里見八犬伝」を書いて、江戸時代のベストセラーになりました。舞台はさらに現代の倉吉市へ。「倉吉八犬伝」は、イケメンぞろいの「八犬士」が登場するバーチャル観光ツアー。若者に人気が広がっています。同コースでは大岳院の境内、そして最古の円形校舎が最新のサブカルチャー施設になった「円形劇場くらよしフィギュアミュージアム」周辺を歩きます。

里見公主従の墓がある大岳院

円形校舎がフィギュアの殿堂に

5日【35kmコース】八橋往来・名探偵コナンコース

 琴浦町の新しい観光名所「鳴り石の浜」をスタートします。奈良時代から八橋と倉吉を結んでいた街道「八橋往来」の現存する道を歩き、「名探偵コナン」の作者・青山剛昌先生のふるさと・北栄町に向かう、過去と現代をタイムスリップしたようなコース。琴浦町では日本海に向かって立つ世界的彫刻家、流政之氏の石像彫刻「波しぐれ三度笠」、北栄町ではコナンの駅舎やモニュメントと記念写真ができます。旅の思い出として、いかが。

海岸に大きな石がゴロリ。鳴り石の浜

どこかユーモラスな「波しぐれ三度笠」

コナンがいっぱい、由良駅のコナン駅舎

5日【20kmコース】日本遺産三朝温泉コース

 世界有数のラジウム含有量を誇る三朝温泉を巡るコースです。温泉街を流れる三徳川は

「コロコロ」と美しい声で鳴くカジカガエルが名物。「かじかの湯」の足湯でのんびり足を休めたり、橋の名前から縁結びスポットとして人気のある恋谷橋では「絵馬」ならぬ「絵カエル」で願かけしたりと、温泉街の風情が満喫できます。

かじか橋にある足湯「かじかの湯」

縁結びスポットとして人気の恋谷橋

5日【10kmコース】美術館まち歩きコース

 2025年春のオープンに向けて未来ウオーク主会場の倉吉パークスクエア横で建設が進む鳥取県立美術館。そんな建設現場をチラッと眺めながら、旧市街地の赤瓦、白壁土蔵群の「まち歩き」や天神川の土手道をマイペースで楽しみます。トリエンナーレの「緑の彫刻賞」を長年開催している倉吉市。市街地や橋などに展示された著名な彫刻家の作品を探して回るのも、このコースの楽しみのひとつです。

倉吉大橋にある黒川晃彦作のブロンズ像

5日【5kmコース】赤瓦・ひなビタ♪コース

フィギュアミュージアム(円形劇場)など、サブカルチャーの発信が盛んな倉吉市。なかでも全国のファンたちと町ぐるみで交流しているのが、キャラクター音楽コンテンツ「ひなビタ♪」(コナミデジタルエンターテインメント)。平成28年にひなビタ♪の舞台、倉野川市(架空都市)と倉吉市は姉妹都市提携し、市民が「ひなビタ♪応援団」を結成。街角に主人公の等身大パネルを展示したり、町を訪問するファンとの交流を楽しんでいます。

白壁土蔵群と「ひなビタ♪」の主人公ら

5日【3kmコース】キッズ(歩育)コース

 打吹山を舞台に、ファミリーで自然体験ゲームをしながら、自然の面白さや不思議を学ぶコースです。他のコースと違い、キッズのペースを見ながらリーダーが誘導、団体行動します。保護者同伴、ベビーカーは使用不可、お弁当必携。

倉吉市街地と打吹山

 
 参加申し込みの締め切りは、郵便振替とWEB申込(鳥取みらいマルシェー外部サイトへ移動します)が今月20日(金)まで。

 クラカフェ(倉吉市東仲町2571、NPO未来内)での直接窓口申し込み(受付時間=午前10時~夕方4時)は同27日(金)まで。お早めに。

SUN-IN未来ウオーク公式サイトはこちらから!