国際マーチングリーグ(IML)認定の「第29回原州国際ウオーキング大会」が10月28、29の両日、韓国・江原道の原州市で開かれました。NPO法人未来の岸田寛昭理事長らが参加したほか鳥取県も会場に県内の観光地などを紹介するブースを設け、世界各国から集まったウオーカーと交流するとともに鳥取県や倉吉市への来訪を呼び掛けました。
大会は国際大会になっている韓国国内最大級のウオーキングイベントで、ことしはコロナ禍も一服し、日本のほかオランダ、デンマーク、ドイツ、台湾、モンゴルなど海外からの参加者約200人を含む1万人以上が参加しました。
大会前日の10月27日にはレセプションが行われ、日本からの飛行機の大幅な遅延というアクシデントに遭遇した岸田理事長らの一行もぎりぎり参加することができ、各国の参加者から大歓迎を受けました。
原州市は2日間とも秋晴れに恵まれ、各コースの出発式ではウォン・ガンス市長が「コロナ禍で長い間皆さんと会えなかったが、ようやくたくさんの人を迎えられた。楽しんで歩いてください」とあいさつ。参加者は市内や紅葉した郊外の山道、廃止になった鉄道跡を活用した道など原州市の魅力を満喫できる5キロから30キロの多彩なコースに分かれてウオーキングを楽しんでいました。
NPO法人未来の岸田理事長も主催者である大韓ウオーキング連盟のイ・ガンオク理事長に促されて出発式であいさつし、「この大会も来年30周年を迎えますが、大韓ウオーキング連盟とNPO法人未来が交流し始めて20年でもあります。これからも両国の未来づくりのために共に歩いていきましょう」とさらなる交流の活発化を呼びかけました。
岸田理事長はウォン市長とも握手し、鳥取から持参した日本酒や倉吉絣のお土産を手渡しました。またウオーキングが盛んな長野県飯田市や埼玉県東松山市の関係者、世界各国の参加者とも積極的に交流しました。
会場に設けられた鳥取県ブースでは派遣された県職員が観光パンフレットを配布して来県を呼び掛け、興味深げに立ち寄ってパンフレットを手にする多くの人たちに見どころなどを説明していました。
NPO法人未来は大韓ウオーキング連盟との交流20周年を記念して来年6月の「SUN-IN未来ウオーク」への韓国からの積極的な参加を呼び掛ける一方、来年10月26、27日に開かれる「第30回原州国際ウオーキング大会」に参加する鳥取県からの一般の訪問団を広く募ることも検討しています。