「歩く喜びをありがとう」のべ2100人が交流 3年ぶり2日間開催のSUN‐IN未来ウオーク

 

 さわやかな初夏の青空が広がった6月4日(土)5日(日)、3年ぶりに2日間開催が復活した第21回SUN—IN未来ウオーク(認定NPO未来法人主催、日本ウオーキング協会、新日本海新聞社など共催)には全国からの参加者や地元ボランティアのべ2100人が参加し、緑のまぶしい県中部の9コースで歩きながら交流と友情を深めました。

スタッフと参加者との心のふれあい。「いってらっしゃい」「マイペースでがんばって」3年ぶりに心温まる見送りの風景が復活した。「日本一美しい国鉄廃線跡40㌔コース」(4日)のスタート。

ボランティアスタッフの見送りを受けながら「伊能忠敬・湯梨浜20㌔コース」をスタートする参加者(4日、倉吉パークスクエアふれあい広場)

  主会場の倉吉市駄経寺町の倉吉パークスクエアふれあい広場では各コースのスタート前に出発式が開かれ、名誉大会長の平井伸治鳥取県知事が「県一丸となってコロナ感染対策をしてきた鳥取県。安心して参加していただき、豊かな自然とぬくもりある本県の魅力にふれて下さい」、五輪金メダリストの長野市の荻原健司市長が「過去に何度も参加した未来ウオークは、鳥取の人たちの心優しいもてなしが印象的」とそれぞれビデオメッセージを寄せました。


 今年は「首長ウオーク」が企画され、日本最大10万人が参加するウオーキング大会「日本スリーデーマーチ」を開催している埼玉県東松山市の吉澤勲教育長や県中部総合事務所の門脇誠司所長、広田一恭倉吉市長、地元4町の首長らがトークセッションで地元の特産品や名所をアピール。この後、倉吉市内の5㌔コースを和気あいあいと歩きました。

ステージで行われた首長らのトークセッションで平井知事からのビデオメッセージが流れる(4日、倉吉パークスクエアふれあい広場)

倉吉市に2025年春オープンする県立美術館や市内にある彫刻作品をアピールする「美術館まち歩き10㌔コース」(5日)。倉吉大橋にある黒川晃彦作ブロンズ像『帽子を被ったら歩いてみよう』の横を歩く
 


 「コロナ禍以降では、全国でも初めての長距離コースの開催」(畑浩靖日本ウオーキング協会会長の祝辞)となる40㌔コース(4日)や35㌔コース(5日)には、北海道から東京、名古屋、大阪などの大都市圏、九州・宮崎まで、多くの全国のウオーカーが挑戦。ボランティアや沿道の人たちの声援を受けながら次々ゴールし、完歩証を手にして「沿道の自然や景観を楽しみながら、久々にじっくり歩けました」「コロナ禍を乗り越え、大会を実現したスタッフに感謝。歩く喜びを味わえました」と口々に感動を語っていました。


 主催した認定NPO法人未来の岸田寛昭理事長は「ようやく本来の未来ウオークが復活。久々の本格開催で反省点もいくつかありますが、全国の人たちから、毎回工夫されたコース、ボランティアの市民や子どもたちのもてなしに感激する声が多かったのはうれしい。来年はコロナ前の念願だったアジア規模の大会をぜひ開きたい。協力や支援をいただいた自治体や協賛企業・団体の皆さんに深く感謝します」と話していました。