いよいよ14日から大相撲初場所(東京・両国国技館)が始まります。郷土関連力士では、倉吉市出身で、左肩負傷による2場所連続全休中の元幕内・伯桜鵬関(宮城野部屋)が12日、「復帰」を力強く宣言。また前佐渡ヶ嶽親方(元横綱琴櫻)の孫、琴ノ若関も大関昇進に向けて順調な仕上がりを見せており、活躍が楽しみです。
昨年7月、新入幕の名古屋場所で千秋楽まで優勝を争い、11勝4敗。史上最速で敢闘賞と技能賞を受賞した伯桜鵬関(本名・落合哲士、20歳)は、痛めていた左肩を昨年8月に手術。今月9日には東京都内の病院で検査を受け、担当医師から完治ではないものの出場許可が出ました。これを受けて伯桜鵬関は12日、地元の伯桜鵬倉吉後援会の会員に向け、「今の私にできることは、真しに相撲に向き合い、戦う姿を見ていただき、多くの皆様に元気になってもらうこと」と元気なメッセージを寄せました。休場中にもかかわらず伯桜鵬倉吉後援会の会員は個人・団体合わせて「1000件」を突破し、完全復帰に向けて熱い視線が向けられています。
一方、好調が伝えられるのが琴ノ若。9日に国技館内で行われた稽古総見では、大栄翔や阿炎、豪ノ山など難敵に9連勝と順調な仕上がりを見せました。「祖父が亡くなった時は9歳。『大関になったらしこ名(琴櫻)を継がせる』という言葉を胸に刻み、鍛錬を重ねてきた」琴ノ若(11日付日本海新聞)とくに新関脇になった昨年秋場所からは9勝、11勝と充実した相撲が目立ちます。大関昇進には目安とされる直近3場所合計33勝、初場所で自己最多を上回る「13勝」が必要ですが、そうなれば念願の「初優勝」も夢ではありません。
伯桜鵬倉吉後援会と、佐渡ヶ嶽部屋を応援する鳥取県桜友会(ともに倉吉市の広田一恭市長が会長)の両事務局を担当する認定NPO法人未来の岸田寛昭理事長は「両力士のさらなる活躍に向け、パブリックビューイングや応援団の派遣など、地元からも熱い支援を送っていきたい」と期待の言葉を述べています。