〝倉吉の春はツバキから〟 「美術館TSUBAKIウオーク」参加募集、「匠たちのTSUBAKI・椿・つばき展」も開かれます

倉吉の「市の木」はツバキ

  鳥取県倉吉市の打吹公園といえば、「全国さくらの名所百選」に選ばれた桜の名所ですが、実は倉吉市の「市の木」は椿(ツバキ)ということをご存知ですか?(ちなみに「市の花」はアザレア=ツツジ)。倉吉博物館前の広場はその名も「椿ヶ平(つばきがなる)」と呼ばれ、市民の憩いの場として親しまれてきました。

「倉吉の春はツバキから」。早春の3月、ツバキにちなんだウオーキング大会と展覧会が市内で相次ぎ開かれます。

  ウオーキングイベント「美術館TSUBAKIウオーク」(認定NPO法人未来主催)は3月20日(水・祝日)、同市魚町にある琴櫻記念館前の芝生広場を発着点に、来年春にオープンする県立美術館の建設現場や緑の彫刻プロムナードを巡る「どんどこ!相撲コース」(約4㌔)、3月31日に西倉吉工業団地の倉庫を改造してオープンする巨大アートの展示施設「アート格納庫M」をひと足先に訪ねる「アートとの出会いコース」(約7・5㌔)―の2コースを歩きます。

 既報の通り、同ウオークは鳥取県立美術館の開館1周年前イベント「どんどこ!巨大紙相撲~とっとりけんび場所~」のコラボ・イベントで、「どんどこ!相撲コース」では上灘コミュニティセンターで巨大相撲力士を作る「巡業」(ワークショップ)を見学する予定です。

参加費は1000円(記念品、保険料含む)。参加者には先場所大関に昇進した琴ノ若の応援タオルなどの記念品や、ゴール後は本格ちゃんこ鍋がふるまわれます。定員は80人。

 同ウオークの問い合わせ、申し込みは、認定NPO法人未来のクラカフェ(同市東仲町2571、電話0858—24-5725、営業時間10時~16時)、またはWEB申し込み=鳥取県特産品の通販サイト「鳥取みらいマルシェ」https://mirai-marche.com。申し込み締め切りは3月18日。

ツバキがモチーフの匠の銘品

  また、ひと足先に3月2日(土)からは、打吹公園内にある倉吉博物館(同市仲ノ町)で、ツバキをテーマにした巨匠の作品を一堂に集めた倉吉市制70周年記念特別展「あいおいニッセイ同和損保コレクション~匠たちのTSUBAKI・椿・つばき展」が開催されます(5月6日まで。毎週月曜日と祝日は休館)。

 「美術館TSUBAKIウオーク」の参加者には、記念品としてもれなく同展の入場券がプレゼントされます。

  江戸期・琳派を代表する尾形光琳や乾山の蒔絵や器、岸田劉生、熊谷守一の油彩や小倉遊亀の日本画など、同コレクションが誇る銘品ぞろいです。また倉吉市出身の木工芸の人間国宝・故大坂弘道氏、地元で活動するアーチスト・久保沙耶さんら郷土ゆかりの作家による「花咲くつばき」展も同時開催されます。

 入館料は一般800円(前売り券・20人以上の団体600円)、大学・高校生400円(300円)、70歳以上500円、中学生以下と障がい者手帳の当人と介助者は無料。問い合わせは同博物館、電話0858-22-4409

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