アート&相撲の町 開館1年前に”とっとりけんび場所” 巨大紙相撲で県立美術館をアピール コラボ・ウオークも

 来年3月に倉吉市にオープンする鳥取県立美術館の開館1年前イベントとして、アートと「相撲の町倉吉」をコラボしたユニークな催しが3月に開かれることになりました。段ボールで等身大の力士を作り、紙相撲で戦わせる「どんどこ!巨大紙相撲~とっとりけんび場所~」3月31日(日)に同美術館に隣接した倉吉未来中心で開かれる「本場所」を前に、県内5カ所でも「巡業」が行われ、広く県民に開館をアピールします。

昨年11月に現地で行われた開館500日前イベント。「開館日は2025年3月30日」と公表された

 倉吉市は「令和の怪物」伯桜鵬関や、同市名誉市民の横綱・琴櫻(元佐渡ヶ嶽親方・故人)の孫、琴ノ若関の活躍で今や「相撲の町」として大フィーバー。昔懐かしい紙相撲にちなんだ「参加型のアートイベント」と組み合わせることで、子供から大人まで親しめる身近な美術館をPRします。

東京都墨田区で開かれた巨大紙相撲(2023年 どんどこ!巨大紙相撲~北斎すみゆめ場所~撮影:427FOTO)

 巨大紙相撲は、高知県を拠点に参加型のアートプロジェクトを展開している土谷享さん(KOSUGE1-16代表)によるもの。ワークショップではチームごとに段ボール製の等身大力士を制作。土俵ややぐらを備えた「本場所」は行司や呼出、実況解説が行われ、大相撲さながら「大一番」を楽しめます。

行司も立ち合い大熱戦(2023年 どんどこ!巨大紙相撲~北斎すみゆめ場所~撮影:427FOTO)

大人も子供も楽しめる紙相撲(2022年 どんどこ!巨大紙相撲~北斎すみゆめ場所~撮影:427FOTO)

 また31日の本場所を前に、3月16日(土)には、わらべ館(鳥取市)隼ラボ(八頭町)、17日(日)は境港おさかなパーク(境港市)キナルなんぶ(南部町)、20日(水・祝日)は上灘コミュニティセンター(倉吉市)で「巡業」が行われ、参加者で力士32体(予定)を楽しみながら制作します。

「巡業」には事前申し込みが必要。「本場所」は申し込み不要、観覧自由。いずれも参加無料。

詳しくは鳥取県立美術館のプレサイト「どんどこ巨大紙相撲」のイベント案内https://tottori-moa.jp/news/5157、鳥取県立美術館パートナーズ、電話0858-27-0771(受付時間・平日午前9時~午後5時)へ。

 このほか20日には、倉吉市内で同イベントとコラボしたウオーキングイベント「美術館TSUBAKIウオーク」(認定NPO法人未来主催)が開かれます。同市魚町の琴櫻記念館を発着点に、「巡業」の模様を見学する「どんどこ相撲コース」(4㌔)、倉庫を改造して巨大アートを展示した「アート格納庫M」まで往復する「アートとの出会いコース」(7・5㌔)の2コースを歩きます。参加費は1000円(記念品、保険料含む)。

 同ウオークの問い合わせ「申し込みは認定NPO法人未来、電話0858—24-5725。間もなく鳥取県特産品の通販サイト「鳥取みらいマルシェ」https://mirai-marche.comからWEB申し込みが開始されます。

西倉吉工業団地にある倉庫を改造した「アート格納庫M」。写真は故原口典之氏の巨大アート作品「オイルプール」