「笑顔を今年もありがとう」つなぐ友情の絆 「第23回SUN-IN未来ウオーク」カメラスケッチ(後編)

  2日目の6月2日朝はあいにくの雨模様でしたが、心配された雨は出発時間には上がり、参加者らは「八橋往来・名探偵コナン」(32キロ)「日本一美しい廃線跡」(20キロ)など5コースに分かれて元気よくスタートしました。また主会場の倉吉パークスクエアふれあい広場のステージでは、子どもたちによる勇壮な太鼓あり、エネルギッシュなダンスありと多彩なイベントが繰り広げられ、盛んな拍手や笑い声が会場に響きました。全コースで事故もなく無事終了、参加者らはコース沿道や大会スタッフ・ボランティアとの思い出を胸に家路に着きました。

雨の出発式 32キロ「八橋往来・名探偵コナンコース」

傘をさしての出発式、「いつ雨が止むんだろう」ちょっとヤキモキ
コースの地元・琴浦町の福本まり子町長、北栄町の手嶋俊樹町長も傘をさして祝辞
「雨なんか吹き飛ばせ、エイエイ、オー!」と気勢を上げるボランティア・スタッフ
バスで出発地の琴浦町鳴り石の浜に向かう。「着いた頃には雨が止んでほしいなあ」
倉吉市の広田一恭市長=中央、白い服=と、イ・ガンオク会長=その右隣=ら大韓ウオーキング連盟一行が記念撮影
ウオーキングで交流のある埼玉県東松山市のPRタイム。少し空が明るくなってきました

そのころ、「鳴り石の浜」では…

少しずつ雲が切れ、参加者からは笑顔が浮かぶ余裕も。「大きな石がゴロゴロ、おもしろい景色ね」
琴浦町にある古代寺院跡「斎尾廃寺」に到着、あたり一面、芝生畑が広がる
「美味い!」 ボランティアが用意してくれたミニトマトで水分補給
青山剛晶さんのふるさと北栄町ではアニメ「名探偵コナン」のモニュメントに遭遇

雨も止み、20キロ「日本一美しい廃線跡コース」がスタート!

地面はまだ濡れていますが、20キロの参加者の準備体操が始まりました
笑顔でスタッフに手を振りながらスタートする参加者ら
見送るのは「打吹童子ばやし」の勇壮な太鼓や笛の演奏
関金の廃線跡観光案内所の横に先日「燻製道楽」の店が引っ越してきました
ここで参加者は美味しい「燻製たまご」がプレゼントされます
幻想的な竹林の風景で知られる廃線跡。ゴールはもうすぐ、ここからバスで主会場に帰ります
関金の笠地蔵さんたちが見送って下さいました

「レトロ&クールな倉吉」 10キロ「遥かな町倉吉コース」5キロ「倉吉八犬伝コース」3キロ「キッズ(歩育)コース」

「ようこそ、鳥取県中部へ!」祝辞を述べる県中部総合事務所の木本美喜所長
5キロの出発式を盛り上げたのは、倉吉八犬伝のコスプレイベントを企画している「牡丹団」の面々
未来ウオークを主催するNPO法人未来の岸田寛昭理事長も、グータッチで参加者を見送る
短い5キロコースはベビーカーで参加する子育て世代のファミリーも目立ちます
かわいい「キッズコース」の参加者。倉吉のシンボル打吹山で「歩育」を体験
日本最古の円形校舎を活用した円形劇場くらよしフィギュアミュージアムを歩く(10キロ)
江戸時代の姿を再現した豪商「倉吉淀屋」の屋敷で、ちょっとひと休み(5キロ)
滝沢馬琴「南総里見八犬伝」のモデルとなった里見主従が眠る倉吉市の名刹「大岳院」(5キロ)

主会場のステージは子どもたちが主役

未来ウオークではおなじみの地元の「打吹童子ばやし」の勇壮な太鼓
澄んだ笛の音色が会場に響き渡ります
勇壮な子ども太鼓から一転、「私たち、倉吉のアイドル・グループで~す」
軽快にヒップホップ、詰めかけたギャラリーから手拍子と声援
「見て、この決めポーズ」 お母さんのシャッターも止まりません
県立倉吉東高校応援団のチアガール。甲子園や花園でもぜひ見てみたい!

「相撲の町くらよし」をPR

出発地点には、倉吉市出身の昭和の名横綱・琴櫻の孫で、大関に昇進して祖父のしこ名を襲名した大関・琴櫻、同じく倉吉市出身の新鋭・伯桜鵬の実物大パネルが設けられ。参加者の出発を見送りました
おや?スタッフが琴櫻の巨体をかついで、どこかに運んでいます
倉吉未来中心のアトリウムにたなびく佐渡ヶ嶽部屋と琴櫻ののぼり
先代・琴櫻や令和の怪物・伯桜鵬を生んだ「相撲の町くらよし」にちなんで特別展示でした
「ジャパニーズ・リキシ?」訪れたインバウンド客もツーショットで記念撮影
アトリウムの外では桜ずもうを毎年開いている倉吉青年会議所のメンバーが、佐渡ヶ嶽部屋直伝の「ちゃんこ鍋」を来場者にふるまう出店を開いていました

「また来年」再会誓う 能登・台湾に寄付金も

参加者を温かく迎えるボランティア・スタッフ、笑顔で「また来年も来るよ」
今年1月の能登半島地震の被災地や4月の台湾の大地震で来れなかった人たちのために、会場で寄付金を募りました

心つながる寄せ書き

 今年の未来ウオークでは、「会場の心をひとつに」と、書家の山田美鈴さん=写真=に書いていただいた「歩く」の文字を中心に「寄せ書きコーナー」を設けました。ゲストから参加者、ボランティア、韓国からの訪問団まで、日本語、英語、ハングル文字、思い思いのメッセージが寄せられ、大会の大切な思い出になりました。

 「〝つながる〟が未来ウオークのコンセプトであり、合言葉」と出発式で呼びかけた未来ウオークの山田修平大会長(藤田学院鳥取看護大・鳥取短大理事長)。世界のあちこちで戦火が絶えず、人種・民族・世代間の分断も広がる中で、「自然こそが病院であり、あなたの2本の足がお医者さんです」(未来ウオークに寄せたイ・ガンオク大韓ウオーキング連盟会長の言葉)という言葉のもとに多くの人たちが集い、笑顔で歩いた2日間。「この感動を来年も再び」。それは健康と世界平和を願うアジアや全国の人たちの願いです。また来年も倉吉で元気にお会いしましょう!