先月27日、大相撲の伊勢ケ浜親方(元横綱照ノ富士)が弟子の幕内伯乃富士に暴力をふるうという衝撃的なニュースが飛び込んできました。伯乃富士を応援する出身地の鳥取県倉吉市では、相撲ファンや市民らが固唾をのんで推移を見守っています。「吸収された旧宮城野部屋と伊勢ケ浜部屋の確執」「四股名を突然改名された影響」などの報道や憶測が飛び交う中、日本相撲協会に暴力行為を〝自己申告〟した伊勢ケ浜親方は「責任のない行動をとってしまった。協会の処分を待つ。それまでは語れない」としており、真相はいまだに闇の中です。


2018年に「暴力決別宣言」を行った日本相撲協会。2024年1月に宮城野部屋で暴力事件が発覚し、協会は元横綱白鵬の宮城野親方を「監督不行き届き」を理由に伊勢ケ浜部屋預かり、宮城野部屋は消滅し、伯乃富士(当時は伯桜鵬)ら力士ごと伊勢ケ浜部屋に移す重い処分を下しました。今回は伊勢ケ浜親方自身の暴行で、「自己申告」したとはいえ、これより厳しい処分が当然予想されます。

協会の「暴力決別宣言」のきっかけになったのは、宣言の前年の2017年に鳥取市内の飲食店で起きた元横綱日馬富士による暴力事件。この酒席には白鵬のほか今の伊勢ケ浜親方である照ノ富士も同席していました。日馬富士は引退を余儀なくされ。「暴力の大きな代償」を目の当たりにした親方が今回なぜ弟子への暴力に及んだのか、残念です。伊勢ケ浜親方と伯乃富士は、鳥取城北高の先輩と後輩。

先場所は天覧試合で横綱大の里を破り、昭和以降3人目の「4場所連続金星」ながら左足のけがで途中休場。8日に開幕が迫る大阪場所のけいこに伯乃富士の姿はありません。「部屋がなくなり、師匠の宮城野親方も失い、さらに師匠に由来する伯桜鵬の四股名まで改名されるなど、環境があまりに過酷。もっと相撲に専念させてあげて」。1月末に「伯乃富士倉吉後援会」に改称したばかりの地元ファンらは気をもんでいます。


















