大韓ウオーキング連盟のイ・ガンオク会長が来日 「交流20周年、さらなる友好と観光の促進を」

 認定NPO法人未来(鳥取県倉吉市、岸田寛昭理事長)と韓国との交流が始まって20年、鳥取県と江原道(カンウォンド)との友好提携30周年の今年、大韓ウオーキング連盟のイ・ガンオク(李康玉)会長=写真右=が来日、「今後さらなる友好交流とインバウンド観光を促進したい」と抱負を語りました。

大韓ウオーキング連盟とNPO未来は、未来のメンバーが初めて韓国江原道の原州(ウォンジュ)市の国際ウオーキング大会に参加した際、友好提携協定を結んだのがきっかけで交流が始まりました。その後イ・ガンオク会長(尚志大学教授)はたびたび倉吉を訪問。2010年には未来が主催する「SUN-IN未来ウオーク」に韓国から多くのウオーカーたちが参加、日本からも原州市の大会に参加する日韓共同開催による「ピースウオーク」が実現し、日韓が一時微妙な関係になる中、内外から大きな反響をありました。

 9日に米子鬼太郎空港に到着したイ・ガンオク会長は、出迎えた岸田理事長の車で倉吉市へ。「韓国と未来や鳥取県との交流が20年、30年を迎えて大変うれしい」と笑顔を浮かべました。

このあと倉吉市の広田一恭市長や県中部総合事務所の木本美喜所長らを表敬訪問(写真は県総合事務所で歓迎の挨拶をする木本所長=右=)。夜は県や観光関係者らによる歓迎会が行われ、イ・ガンオク会長は「コロナ禍も明け、米子-ソウル便も復活したが、同便は水・金・日の運航ダイヤ。韓国のウオーカーが土・日の未来ウオークに参加した後(出発まで)月・火をどう有効に過ごすか、また米子以外の空港や船便なども利用できないか、長い友情をはぐくむためにはどうしたらいいかを考えています」と今回の来日目的を語りました。また岸田理事長も「県や市の知恵を借りて今後の交流のあり方を考えたい」と述べました。

イ・ガンオク会長は、3泊4日の日程で鳥取砂丘や岩美の山陰ジオパーク、関金温泉など韓国の人たちが楽しめる観光名所やウオーキング・ルートなどを訪ねて帰国します。

 SUN-IN未来ウオークの主会場となる倉吉パークスクエアには、イ・ガンオク会長の「自然こそが病院であり、あなたの2本の足がお医者さんです」という言葉が刻まれた『未来ウオーク発祥の地』の記念碑があります。