春、爛漫! くらよし桜まつり&甘味おもてなしのお花見県美ウオーク 〝レトロ&クールな倉吉”を体感

 春の好天に恵まれた7日、鳥取県倉吉市の打吹回廊(同市明治町)を主会場に「くらよし桜まつり」と「お花見県美ウオーク」が行われ、多くの市民や観光客、ウオーカーたちで終日にぎわいました。

くらよし打吹流しびな

 オープニングを飾ったのは、くらよし打吹流しびな(倉吉打吹ライオンズクラブ主催)。子供たちの成長と白壁土蔵群沿いに流れる玉川の浄化を願い、今年で38回目。すっかり倉吉市の春の風物詩になりました。晴れ着や倉吉絣の着物を着た子供たちが、桟俵(さんだわら)に乗せられたかわいいおひなさまを流し、無病息災を願います。

倉吉絣の着物を着て参加の子供たち
玉川に次々桟俵の流しびなを流す

桜まつりオープニング
 打吹回廊のステージで、くらよし桜まつりの開会式が始まりました。各イベントの紹介の後、まつりの成功に向けて関係者全員で「桜まつり、満開!」と声を挙げ、気合を入れました。

「満開!」と気合を入れる桜まつり実行委員会の団体代表

「花見県美ウオーク」スタート

〝花より団子〟倉吉の銘菓や茶の湯の文化を楽しみながら歩く、鳥取県立美術館開館1年前カウントダウンイベント「お花見県美ウオーク」のスタートです。

出発前の説明会、市内外から約140人のウオーカーが参加

  全国桜の名所百選の打吹公園や会下谷(えげだに)川の満開の桜を眺めながら、来年春オープンする県立美術館周辺や緑の彫刻プロムナードを歩くAコース(6.5㌔)に120人、円形劇場くらよしフィギュアミュージアムや国登録名勝「小川氏庭園・環翠園」(お抹茶と茶菓子付き)を巡るBコース(4㌔)に20人がエントリーし、〝レトロ&クールな倉吉”を体感しました。

受付では3日に起きた台湾地震の支援金募金箱が置かれていました
吹奏楽の元気いっぱいの演奏が出発式を盛り上げた
A、B両コース、時計回りと反時計回りに分かれて打吹回廊をスタート

倉吉の銘菓を満喫するAコース

ますは観光客にも大人気のスポット、白いたい焼きでおなじみ、「米澤たい焼き店」へ
クラカフェの店先で「春咲ドーナツ」を受け取る参加者ら
会下谷川の美しい桜並木を歩く参加者ら
倉吉を代表する銘菓、打吹公園だんご本店に到着、しばし「だんご休憩」
「どちらから?」緑の彫刻プロムナード近くの鶴の嘴で「はーこさんもなか」を受け取る

茶の湯の文化に触れるBコース

「日本最古の円形校舎がサブカルチャーの聖地に」説明を受ける参加者ら
明倫地区にある醤油工場の煙突。残念ながら今年、老舗の歴史を閉じた
「ここは日本画家の菅楯彦もたびたび訪れました」、小川氏庭園 環翠園で倉吉博物館の根鈴館長=右=が解説
倉吉の老舗「お菓子処まんばや」に特注した季節ごとの和菓子と抹茶を楽しむ
河井寛次郎、バーナード・リーチなど民藝の大家の逸品を鑑賞
同園の根鈴館長の案内で、明治・大正期に築かれた名園をめぐる

ファミリーに大人気、ミニ新幹線、フリマ

 春まつりではこのほか、ふだんは倉吉未来中心で開かれているフリーマーケットの特設市「お花見フリーマーケット」や、地元の鉄道愛好家でつくる「サークル鉄」のミニ新幹線などのイベントも行われ、ファミリー世代でにぎわっていました。

かつて国鉄倉吉線があった緑の彫刻プロムナードを、子供たちを乗せたミニ新幹線が走る
打吹回廊の駐車場、満開の桜の下でフリーマーケットを楽しむ家族連れ