心休まる「三徳山せっかくウオーク」精進料理味わい、座禅や写経を体験

 未来ウオークのフィナーレを飾る「三徳山せっかくウオーク~心のウオーキング・お坊さん体験ツアー」が6月5日(月)、東伯郡三朝町の三徳山皆成院(清水成眞住職)で行われ、22人が「日本遺産」にも選定されている山岳修験道の霊地で精進料理を味わい、座禅や写経を体験しました。

清水住職の含蓄に富んだ法話に耳を傾ける

 「せっかく鳥取に来たからには、ここでしか味わえない体験を」という〝せっかくウオーク〟。SUN‐IN未来ウオークの最後を締めくくる人気企画で、県内はもとより岡山、広島、兵庫、遠くは鹿児島から22人が参加しました。

 写経体験では清水住職が「まず自分が何のために写経をするのか決め、心静かに呼吸を整え、ゆっくり筆を運んで下さい」と説明。参加者らはシーンと静まりかえった宿坊の中で、筆で一文字ずつ丁寧に書き写しながら、自分の心と向き合う大切な時間を味わっていました。書き写した写経は同院に奉納されます

真剣な表情で写経に取り組む参加者ら

 この後は座禅体験。「人は何か使命を持って生まれてきました。「自分の命を一生懸命使うことを『使命』と言います。限られた人生の時間を無駄にせず、味わいながら生きることが大切」「座禅は呼吸が一番大切。息を吸う時は清らかなものを自分の中に取り込むつもりで、逆に吐く時は自分の中のどろどろしたものを吐き出すつもりで」という住職の法話に耳を傾けた後、姿勢を正し、ゆっくり呼吸を整えながら瞑想の世界に入っていました。

自分の息を意識しながら、ゆっくりと呼吸を数えていくのが座禅の極意とか

 最後は「食事も大切な修行です」という清水住職の説明を受けながら、手作りの胡麻とうふやさしみコンニャク、山菜の天ぷらや酢の物などが並んだ精進料理に舌鼓を打ちました。

お待ちかねの精進料理。三徳山で採れた「山の幸」が豊富に使われている