霊験あらたか「長谷の観音市ウオーク」 長谷寺のもち撒きや歩行者天国の露店歩きを楽しむ

 2月16日(日)に開かれる鳥取県倉吉市の伝統催事「長谷(はせ)の観音市」に合わせて、歩行者天国の露店歩きや長谷寺のもち撒き行事を楽しむユニークなウオーキングイベントが開かれました。

商店街は朝から観音堂を訪れる客や露店巡りをする人たちで大にぎわい

 その名も「長谷の観音市ウオーク」(関西マスタースポーツフェスティバル・第25回鳥取県民スポーツ・レクリエーション祭健康ウオーク)。観音市は昔、打吹山の中腹にある長谷寺の行事「牛玉(ごおう)授け」の翌朝に参拝客目当てに農機具や生活雑貨の露店が並び、にぎわったのが始まり。昔ながらの商店街が残る鳥取県倉吉市の本通り(東仲町、西仲町、西町)には露店が立ち並び、毎年、多くの市民や観光客でにぎわいます。

「食べながら楽しみながら歩いて」と挨拶する岸田理事長
出発前にまずは入念にストレッチ

 ウオークには県中部のほか鳥取、米子市などから26人が参加。琴櫻記念館前で開かれた出発式では、主管の認定NPO法人未来の岸田寛昭理事長が「長谷寺は人々の無病息災を祈って建てられた古い寺。ゴール前には露店がたくさん並んでいますので、食べながら楽しんで歩いて下さい」と挨拶しました。

打吹山中腹にある長谷寺まではアップダウンが続く山道
到着すると、僧侶の読経とともに恒例のもち撒き行事
梁の上からもちを撒く僧侶と、「福」を呼ぶもちを求める参拝客ら

 参加者は、打吹公園から登山道を通って打吹山に分け入り、中腹にある長谷寺へ。到着すると、ちょうど恒例のもち撒きが始まり、参拝客らと一緒に「福」を呼ぶ霊験あらたかなもちを懸命に求めていました。

もち撒きも無事終了、長谷寺を出発する参加者ら

 ふもとに下りると、国登録記念物・鳥取県指定名勝である小川家の庭園「『環翠園(かんすいえん)』や古い町並みが残る明倫地区の市街地を通って、再び露店の並ぶ商店街へ。

山陰屈指の名園「環翠園」を横に眺めながら市街地へ
途中、市街地に大きなコイが泳ぐ玉川の清流に驚く参加者ら

 ゴールの受付ではスタッフから線香やロウソクを受け取り、公民館に特設された「観音堂」で線香をたむけて1年の無病息災を祈願。また参加賞のクーポン券を使って、温かいぜんざいやドライカレーに舌鼓を打っていました。

ゴールそばの「観音堂」に線香とロウソクを供える参加者
温かいぜんざいやドライカレーに、ほっと一息