『遥かな町へ』、コナン、小泉八雲…ドラマを秘めたコースに、ツワモノたちが挑む 「第12回SUN-IN未来100㌔ウオーク」第1日

 ツワモノ(挑戦者)ウオーカーが参加する「第12回SUN-IN未来100㌔ウオーク」(認定NPO法人未来主催)が、鳥取県中部を舞台に11月8日正午から0日正午まで制限時間24時間で開かれ、昨年を上回る125人(団体6チーム)の〝足自慢〟たちが参加。このうち関東や東海、近畿、九州など県外からが半数を占め、長距離ウオーキングの広がりや関心の高さが感じられました。

スタートとゴールは東伯郡湯梨浜町引地の「中国庭園燕趙園」。湯梨浜町の東郷池を一周した後、波関峠を越えて三朝温泉街へ。倉吉市街地、琴浦町の「鳴り石の浜」や「道の駅 北条公園」など県中部5市町すべてを巡り、翌9日正午までに戻る国内有数の長距離ウオーキングイベント(上記コース図)です。

スタートの8日正午時点は青空の広がる絶好のコンディションだったものの、日付が変わる夜半から雨が降り出し、参加者らは用意した雨具を着込んで歩き続けました。

好天の燕趙園で出発式

好天に恵まれた出発式。挨拶するNPO未来の岸田理事長

「中国庭園燕趙園」前での出発式では、主催の認定NPO法人未来、岸田寛昭理事長が「気持ちの良い天気に恵まれました、コースは、このたび映画化された谷口ジローさんの『遥かな町へ』の舞台となった倉吉の町並み、名探偵コナンのふるさと・北栄町、そしてNHK朝ドラ『ばけばけ』の小泉八雲が歩いた琴浦町など、物語に富んだコース。世界に誇れるコースだと思います。風景を楽しみながら完歩を目指して下さい」とあいさつ。中国庭園にちだんで銅鑼(ドラ)を合図に元気よくスタートしました。

燕趙園の前で入念に準備体操
前回トップの田中康太さん=福岡県=の肩には「100㌔ウオーク」のワッペン
見送りのスタッフとハイタッチしながら元気よくスタート
今年も田中さんが先頭をキープ、長丁場の挑戦が始まる
美しい東郷池の風景に、このころはまだ余裕の笑顔
会話をしながら楽しく歩く

過酷な波関峠 三朝温泉へ

 湯梨浜町から三朝町に抜ける波関峠(なんぜきとおげ)は前半の難所。登りが延々と続き、ようやくピークに到達すると町の境界線。ここから三朝温泉を眼下に眺めながら下っていきます。三徳川沿いに建ち並ぶ温泉街を抜けて、「三朝温泉ふるさと健康むら」が最初のチェック・ポイント。でも、ここは21・7㌔地点、まだほんの「序の口」です。

延々と続く登り坂。もうすぐ峠のピークです
三朝温泉の旅館街をバックに軽快に歩く参加者
足湯が楽しめる「かじか橋」を颯爽と渡る
第1チェック・ポイント、「いいペースですね」。スタッフとの話も弾みます

チームのきずな

 おや、第1チェックポイント付近の河川敷で、学生たちが何やら人待ち顔です。「おーい、こっちだよ」。手を振るのは、ゼッケンを引き継ぐ次のウオーカー。団体で2チーム参加の近畿大学の学生たちです。「21㌔もよく歩いたね」「次は33㌔、もうがんばるしかない」と和気あいあいの雰囲気。100㌔ウオークは、個人の「自己への挑戦」もありますが、団体の「チームのきずな」が味わえる場でもあります。

「もうすぐだよ~」 河川敷でチームメイトを迎える学生ら
「歩いたわよ~」仲間たちの温かい出迎えに思わずVサイン
「あとはまかせたよ」。ゼッケンのついたベストをバトンタッチ
「がんばってねえ」。仲間から送り出される

いよいよ倉吉の市街地に入ってきました。ここは鳥取市出身の漫画家、谷口ジローさんの『遥かな町へ』の映画化の舞台になった町(来年公開予定)。でも、車の交通量も増え、今春オープンしたばかりの鳥取県立美術館や梨ミュージアムの建物も見えてきましたが、ゆっくり眺める余裕はありません。円形劇場とっとりフィギュアミュージアムを通過する頃には車のヘッドライトも灯り、すっかり夜の帳(とばり)が参加者の姿を包み込みました。

梨ミュージアムの前を歩く。いよいよ市の中心部です
フィギュアの殿堂「円形劇場」に明かりが灯り、夕闇が迫ります
西倉吉ロードステーションでは。LEDライトを頼りにチェック
夕闇が迫る中国山地をバックに、今度は海沿いの町を目指します