みんなでつくろう「見守りの和、輪」…IJU大学 野菜販売の屋台を引きながら、地域のお年寄りを訪問

I・J・Uターンで倉吉に暮らす移住(IJU)者と地域を「学び」と「出会い」でつなぐ活動に取り組んでいる「IJU大学」(NPO法人IJU、田中響理事長=学校法人藤田学院鳥取看護大教授)は25日、倉吉市の中心市街地で新鮮な地元野菜を販売しながら、地域に住むお年寄りの見守り活動を行いました。

「わざわざ来てくれて、助かるわ」。野菜を買い求めるお年寄りが次々

参加したのは鳥取看護大、鳥取短大の5人の学生ら。販売して回ったのは、江戸期や明治時代からの古い町並みが残る成徳・明倫地区。白壁土蔵群や赤瓦、円形劇場くらよしフィギュアミュージアムなど観光名所が多く、この日も多くの観光客が訪れていましたが、一方で市街地の空洞化(ドーナツ化)が進み、独居老人の世帯など過疎や高齢化も深刻な地域です。

田中学長と学生らは、朝採れのキャベツやキュウリ、ミニトマト、カボチャなど新鮮な野菜を載せた屋台を引きながら、地域のお年寄りの家を訪問しました。

観光施設が多い地区。メロンを買い求める弓道場「まととや」のスタッフ

野菜は道行く市民も次々買い求め、2時間足らずで完売。途中で同じくUターン経験者でIJU大学や野菜の屋台販売を立ち上げた福井恒美さん(倉吉ビール株式会社代表取締役)も駆けつけ、学生らを励ましました。

屋台販売を通じて地域のつながりや高齢者支援などを学んだ学生ら

田中学長は「10月まで毎月第4日曜日に開催。お待ちいただいていた方、お声かけさせていただいた方、本当にありがとうございます。地域のお年寄りや市民らに元気と笑顔を届けることができました」と話していました。次回は7月23日(雨天中止)。問い合わせはNPO法人IJUへ(https://www.ijudaigaku.jp/  e-mail;ijudaigaku@gmail.com