私たち「NPO法人未来」は今年、20周年を迎えました

 「今日の常識は明日の常識ではない」。 そう実感しながらNPO法人未来を設立したのが2004年1月。私が経営危機にあった倉吉市内のショッピングセンターの再生に着手したのと同じ月でした。

「地域と子供の未来を」理念を高く掲げて

 NPO設立の理念は「地域と子供の未来を創造(つくる)」。行動指針は「グローカル(シンクグローバル・アクトローカル)」、そして「三方良し」。これを柱に20年間、「ウオーキングを通してのまちづくり」に注力してきました。また、NPOを立ち上げたメンバー・会員らは、NPO活動のほか、医師や業界団体の世話役など、地域や経済のリーダーとしても地域貢献してきました。

 日本で最初となる大韓ウオーキング連盟と私たちの交流も、この年2004年に始まりました。それは昨年6月、日本・韓国・台湾などアジア各国のウオーカーたちが倉吉に集結した「ウオーキングフェスタ」(SUN-IN未来ウオーク&アジアウオーキングフォーラム)となって結実し、100人の海外参加者を含む約2700人の参加を頂きました。このインバウンドの経済効果は約1億2000万円と言われています。

「ウオーキング立県」への取り組み

 2009年6月には、鳥取県の平井伸治県知事が、私たちが主催する未来ウオークで「ウオーキング立県」を宣言。ウオーキングの効果は、①健康 ②教育 ③観光 ④環境 ⑤交流…の「5つのK」。これを20年間発信し、実践してきました。

 さらに「ONSENガストロノミーウオーキング」など、地元の食や文化・温泉の恵みを取り込んだウオーキングも実施。地域への観光・経済効果が高く評価されるようになりました。 ある意味では20年間の歳月と共に、私たちは〝経済〟も加えた「6つのKに効果のあるウオーキング」を実現することができたのかも知れません。それは「地域と子供の未来」だけでなく「地域と大人の未来」にも大きな影響を及ぼします。

20周年を飛躍の年に

 20周年、「成人」となった私たちNPO未来は今年、大韓ウオーキング連盟交流20周年記念事業、そして昨年に友好協定を結んだ台湾の千里歩道協会との交流事業に取り組む予定です。

 また「倉吉市ふるさと納税」事業では、倉吉市や地元の特産品関連業者様とこれまで以上に情報交換し、全国のユーザーのニーズを「深ボリ」しながら探り、商品提案をしていく所存です。「クラカフェ」等の店舗事業は新戦力が加わり、フォーマットを変えることも踏まえて、さらに飛躍するための努力をしていきたいと思っています。

 「しろがねの湯」関金温泉地域の復活と再生に向け、未来として関わるようになって6年になりました。少しづつ光明が見えてきたように感じてます。

 そのほか2月に開催するワーケーションモニターツアーでは、ワーケーション施設「さまざま働き処・坦庵」を活用し、今後のヒントとなる事例を積み重ねていきたいと考えています。

 昨年は大相撲の琴ノ若関、伯桜鵬関の活躍に沸いた年でしたが、佐渡ヶ嶽部屋を応援する「鳥取県桜友会」、また「伯桜鵬倉吉後援会」の事務局を担う私たちとしても、さらに2024年、地元から両力士の応援を盛り上げ、昨年12月に開かれた市民フォーラムのテーマ「相撲でふるさとを元気に」が実現できるよう、率先して貢献していきたいと思います。

 「ネットとデジタル時代」への対応にも取り組んできました。未来のオウンドメディア「鳥取タイムズみらい」や鳥取県特産品の通販(EC)サイト「鳥取みらいマルシェ」など、地域の枠を超えて世界につながることが可能な「DX(デジタルトランスフォーメーション)戦略」を十二分に活用し、私たちの設立当初からの行動指針である「グローカル」な展開が出来ればと思ってます。

 2024年、私たちNPO法人未来は、あらゆる事業に「深ボリ」を続けながらも、未来らしく「向上心とチャレンジ精神」を持って20周年を迎えるこの1年を過ごしていきたい、と決意しております。引き続き皆様のご支援ご協力をよろしくお願い申し上げます。

2024年1月吉日  認定NPO法人未来

理事長  岸田 寛昭、スタッフ一同