倉吉に春を呼ぶ風物詩、「桜ずもう(第44回桜杯争奪相撲選手権大会)」が24日、倉吉市営相撲場で開かれました。コロナ禍の影響で小学生は個人戦のみの開催でしたが、まわしをきりりと締めた小中学生力士らが、家族や地元の声援を受けながら土俵上で元気いっぱい熱戦を展開。「はっけよい」の威勢のいい声と歓声が打吹山に響き渡りました。
桜ずもうは、昭和53(1978)年から倉吉市出身の第53代横綱・琴桜(元佐渡ヶ嶽親方=故人)の顕彰と子どもたちの健全育成を目的に、㈳倉吉青年会議所が中心となって毎年開かれています。
23日夜には前夜祭と合わせて鳥取県桜友会(旧佐渡ヶ嶽部屋後援会)の総会と10周年記念祝賀会が倉吉シティホテルで開かれ、桜友会の会長が倉吉市の石田耕太郎前市長から広田一恭新市長にバトンタッチ。広田新会長は「佐渡ヶ嶽一門の活躍は倉吉の元気にもつながる。しっかり応援していきたい」と決意を述べました。
前夜祭では佐渡ヶ嶽親方(元琴ノ若関)から「残念ながらコロナ禍で今年も一門の力士と子どもたちとのぶつかり稽古は実現しませんでしたが、来年は倉吉にうかがいたい」と温かなビデオメッセージ。
また勇退した石田前会長には、倉吉から贈られた「打吹山と桜」の化粧回しを持つ琴ノ若関(親方の長男で琴桜の孫)との記念写真を添えた大阪場所の「絵番付」が記念品として手渡されました。